抹茶輸出、日本をライバル視？　中国で生産急拡大「中国の文化を復興させ世界に広める」

世界的な抹茶人気を背景に、中国で抹茶の生産量が拡大している。中国は自国の抹茶生産量は日本を抜き「世界第1位」（国営新華社通信）だと主張しており、市場が広がる欧米への輸出も増やす。中国で生産量「全国第1位」をうたう南西部、貴州省の大規模抹茶工場では、日本から茶樹や加工機械を導入して生産を開始しながらも「国産化」して事業を急速に広げていた。

（貴州省銅仁市　田中靖人）

1社で日本を超す？
貴州省の企業「貴茶集団」の銅仁市内の抹茶工場を訪れると、全長約280メートルの巨大な平屋建ての建物内に、全自動の加工ラインが設置されていた。内部の写真撮影は認められず、窓越しに防護服姿の作業員が見えた。

案内した社員は「薬品が製造できるレベルの無菌状態。欧州連合（EU）基準に合致した製品を作っている」と安全性を強調した。袋詰めのラインでは、中国の有名飲料チェーン店の包装に詰められた抹茶が山積みになっていた。(以下有料版で)

産経新聞　2025/11/3 08:00
https://www.sankei.com/article/20251103-ZPBF3VGRBVKNJESKFOFDKCLD6Y/