202X年X月X日、某大手格付け機関が日本国債を投機的格付けにまで引き下げた。機関投資家の多くは「投機的格付けの債券を保有しない」と決めているので、日本国債を持ち続けることができなくなった投資家が日本国債の投げ売りを始めた。そうなると、価格の暴落は容易に予想できるので、一般の投資家も売り急ごうとし、国債の価格は文字通りのフリーフォールとなった。日銀が必死の買い支えを行なったが、額面100円の国債の価格を30円で支えるのがやっとであった。
事態が改善しなければ、新規国債の発行は不可能であり、そうなれば政府の資金繰りは破綻することになろう。公務員の給料も払えなくなるはずだ。皆が青ざめたのは言うまでもない。
円が嫌われ、ドルが爆騰
政府が破産するような国の通貨は、当然に嫌われる。紙屑になるだろう円紙幣を持っているよりも実物資産に換えておこうという人々が殺到し、あらゆる小売店の品がすべて売り切れた。もちろん、棚の商品を円紙幣と交換することを嫌って店を閉めた小売店も多かったわけだが。
「ある途上国の話。悪徳社長の会社が社債を発行し、得た金で兄の会社からゴミを高値で買い取った。そして投資家たちに社債が償還できない、と告げた。社債の流通価格が暴落したので、それを兄の会社が買いあさった。結局、兄弟の大儲け、投資家たちの大損で終わった」という話でした。
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引用元: ・日本の財政破綻、最後の瞬間…日本国債大暴落 [421685208]
お前の人生終わりだな