◆業界では、ただでさえ長時間労働になりがち
労働時間を巡っては、高市早苗首相が上野賢一郎厚生労働相に対し「労働時間規制の緩和の検討」を指示したばかり。スタートアップ業界も念頭に置いた裁量労働制拡大に向けた議論が加速しかねない。
「スタートアップ業界はもともと長時間労働になりがち。子育てとの両立が大変という人をたくさん見てきた」。川崎市在住のスタートアップ役員の30代男性は業界事情を話す。
創業間もない企業は、ビジネスモデルが定まっていないことが多く、経営目標や計画が頻繁に変わる。この役員は「経営者らは従業員の長時間労働でカバーしたがる」と明かす。
◆安易に適用を認めれば「全体の規制緩和に向かう」
政府は今年6月、裁量労働制の適用拡大検討に向けた規制改革実施計画を閣議決定。「一定の要件下で時間外労働の上限規制の柔軟な運用を認めてほしい」などとするスタートアップ業界の要望を受けた形だ。
裁量労働制によって「定額働かせ放題」になる懸念があるため、仕事の時間や進め方に労働者の方が裁量がある職種と業務に限って適用してきた。計画を所管する内閣府の担当者も、裁量労働制は「業界や会社に適用されるものではない」と指摘。その一方で「既存の労働法制に落とし込むには、ひと工夫が必要。人が少なく複数業務を担当する(スタートアップ業界に)ありがちな働き方に着目する」と述べ、議論を進めたい考えだ。
こうした内閣府の方針に対し、日本労働弁護団幹事長の佐々木亮弁護士は「労働基準法をスタートアップだからと企業の一時的な状況で緩めると例外のつくり方が簡単になり、全体の規制緩和に向かう」と警戒する。
◆スタートアップには出資者からも「休むな」と圧力が…
スタートアップは投資家であるベンチャーキャピタル(VC)からも、長時間労働を求められがちだ。投資資金の回収のために早期黒字化を要求される傾向にあり、スタートアップ経営者の20代女性は「売り上げが立つまで働かされそう」と話す。実際VCから「休むな」との圧力があったと明かす。
中にはホー…(以下有料版で,残り 1030 文字)
2025年11月2日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/446489
引用元: ・スタートアップ経営者が求める「裁量労働制」の適用…「定額働かせ放題」にしたいだけじゃない? [蚤の市★]
定額働かせ放題以外に理由なんか在るわけねぇだろ。
政府がスタートアップ業界に対し、裁量労働制の適用拡大を検討している。
これは実際の労働時間にかかわらず、あらかじめ決めた時間を働いたとみなすルールだ。
長時間労働の助長や残業代カットにつながる「定額働かせ放題」になるのでは、と懸念されている。
🔍【補足・背景】
スタートアップ側から「時間外労働の上限規制を柔軟にしたい」という要望があったのがきっかけ。
創業間もない企業は経営が不安定で、投資家(VC)からも「休むな」「早く黒字化しろ」と強い圧力を受けている。
そのため、経営者は従業員に長時間働くことでカバーさせがち、という業界の事情がある。
💡【豆知識】
裁量労働制は本来、仕事の進め方を労働者自身がある程度決められる職種や業務にしか適用できない。
🌐【AI視点】
弁護士は、スタートアップだからと労働法を緩めてしまうと、例外が簡単になり、全体の規制緩和へつながると警戒している。
今は特定の業界全体への適用は本来できないとされているため、法律にどう落とし込むかが議論のポイントになりそうだ。
もし適用が進むなら、働く環境はさらに厳しくなるかもしれない。
☕【一言コメント】
定額食べ放題は天国だけど、定額働かせ放題は地獄だね。
zはそういう空気読まないから頓挫するよ