玉川徹氏「自衛隊ではなく警察では」クマ被害対処めぐり持論「もしゴジラが出たら論」引き合いに
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は28日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。全国でクマによる人身被害が相次ぐ中、秋田県の鈴木健太知事が防衛省に自衛隊の支援を要請する方針であることについて私見を示した。
かつて、映画「シン・ゴジラ」が公開された時に、防衛安保に通じた石破茂前首相に話を聴いた経験を振り返り、クマの出没状況が以前と変わってきている状況を踏まえ「もし法改正をして当たるなら、ぼくは(自衛隊ではなく)警察がふさわしいのではないかと思っている」と述べた。
秋田県では連日、クマによる人身被害が続いており、鈴木知事は28日にも防衛省を訪れ、小泉進次郎防衛相に支援要請する。
派遣された場合でも隊員がクマを銃で撃つことは想定されておらず、物資輸送など後方支援に当たる側面での支援が検討されている。
番組では、秋田でのケースを含めて全国でクマが人間を襲うことが相次いでいることを伝えた。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は、秋田県の方針について「対応が限界を超えていて、どうしようもないということ」と説明した。
見解を求められた玉川氏は「日本のある一部で特に起きている話ではなく、クマがいる地域では大体同じような状況になっている。何か(の環境)が変わったということ」と指摘し
「それに対して一義的に、猟友会の方々が(対処に)当たっているが、そもそもそれでいいんだろうかと思う。常に命の危険を払いながら対処されているが、猟友会の方々は民間のボランティア。その方々が命をかけてやっている。それを是認した上で、法律上は『緊急銃猟』という制度ができたんだけど、どうもその流れがおかしいと思っている」と、現在の制度に疑問を呈した。
「(以前とは)状況が変わって、クマが人里に出てくる状況になり、人がどんどんけがをして亡くなっている状況。(民間ではなく)公が主体的に対処すべきではないかと、僕は思う」とも指摘した。
その上で「その時に、それは自衛隊がやるんだろうかと。僕は、治安を担っている警察が、もし法改正をして当たるのなら、ふさわしいのではないかと思う」と私見を口にした。
そう考える根拠として、かつて防衛安保の専門家でもある石破前首相にインタビューをした時のことに言及。
「かつて自衛隊出動に関して、『シン・ゴジラ』が公開されたときに石破さんに話を聴いたことがある」と、ゴジラに自衛隊が対応できるのかどうかという観点からの問いかけだったことを明かし、
「石破さんは、防衛庁長官時代に、もしゴジラが出たら法的にどう対処するのかということを結構議論したという話だった。映画では、防衛出動ということで進んでいくが、あれはやっぱりおかしいと。自衛隊法からするとは災害派遣にしかならない、と」と、石破氏の見解を紹介。
「石破さんが挙げていた例は、昭和の30年代、40年代に北海道でトドが出たという時に、航空自衛隊が戦闘機を出して対処したことがあるらしい。基本的には、災害派遣になるんですが、クマは災害ということではないのではないか。むしろ国内の治安維持ではないかなと、僕は思っている」と訴えた。
「そうすると、法を改正して対処する組織を立ち上げるのなら、僕は自衛隊ということよりは、一義的には警察が担うべきではないかなと思う」とも述べた。
羽鳥が「議論はいろいろあると思うが、状況がこうなってくると、新しいルール作りが必要になってくるのではないか」と応じると、
玉川氏は「いずれにしても法改正をさらに進めない限り、自衛隊にしても警察にしても対処できない。どっちがふさわしいかということすら、議論を進めないといけない」と述べ、早急な議論が必要だと訴えた。
引用元: ・【テレビ】玉川徹氏「自衛隊ではなく警察では」 クマ被害対処めぐり持論「もしゴジラが出たら論」引き合いに [冬月記者★]
経済ストップして自衛隊が出てくるが
熊にそんな事できないでしょ
自衛権の行使である「武力の行使」と警察権の行使である「武器の使用」とは明確に異なります。
「警察比例の原則」が厳格に適用される警察権の行使である限り、戦車や戦闘機や護衛艦が強力な火器を使ってもそれは「武器の使用」なのであり、
対象が自然現象で、自衛隊が災害派遣においてこれを除去するのに用いられる限り「道具の使用」(法的に確立された用語ではありませんが)として評価されると考えています。
あれは内向けと言うより、ムチャ言う一般人に対してのメッセージ