日本人と外国人がともに暮らしやすい社会をつくろうというイベント「世界はとなり・やまがたフェス」が25日、山形市で開かれた。ステージでは民族舞踊や音楽が繰り広げられ、各国料理の屋台も出店。参加者は、楽しみながら多文化共生のありかたを体感した。
「出会えば、ちがいは楽しさになる」をキャッチフレーズに、県が初めて開催。主催者あいさつで折原英人副知事は、自国優先や外国人排斥の考えが広がっていることに懸念を示しつつ、「違いを認め合い、日本人も外国人も住みやすい社会を築いていきましょう」と呼びかけた。
県によると、県内には86の国・地域出身の外国人が約1万人暮らしている。ステージトークでは、外国出身の県内在住者や留学生が、異文化の中での生活で感じたことや山形の魅力を披露した。
インドネシア出身で、日本に暮らして20年になるという門脇エニータさん(山形インドネシア協会事務局長)は、来日当初に一番苦労したのがコミュニケーションの取り方だったと振り返った。
「日本の方は『はい』なのか『いいえ』なのかはっきり言わないので、真意を読み取るのが難しい。今は、それも日本人の文化だと受け入れられるようになった」という。
最近は「すべてにおいて日本人が優先」と考える政治家が増えていることを心配している。「でも、世界はすぐ隣にあるんです。外国に行けば日本人も外国人になります。日本の皆さんも世界に目を向ければ視野が広がると思う」と語った。
留学先の山形が気に入って県内の企業に就職したベトナム出身のドアン・ミン・ハウさんは「外国人が増えていることを山形の皆さんも実感していると思うけど、文化や習慣で違いを感じた時こそ、新しい発見だと思ってほしい」と話した。
ドイツ出身で東根市国際交流員のタシュキン・トランさんは、ドイツ国内ではラーメンやすしは知れ渡っているが、和食やくだものなどはまだ浸透していないことに触れ、「自分が当たり前とか普通と思っていることは、外国ではそうではないことが多い。いろんな人と違いをシェアしてほしい」と語った。(斎藤徹)
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/04a8070bb15e501af7f2bd2fe96068840426b6f7
引用元: ・【山形】「出会えば、ちがいは楽しさに」 山形で多文化共生考えるイベント [シャチ★]
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