前週末に続いて最高値を更新した。米中対立が緩和に向かうとの期待から、ハイテク株を中心に主力株に買いが広がった。
市場では「米中の貿易摩擦を巡る懸念が市場心理の重荷となっていただけに、安堵感からの買いが入った」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。
米中関係が改善するとの期待が広がり、投資家の不安心理を映す米株の変動性指数(VIX)は15台と約1カ月ぶりの水準に低下した。
米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げへの観測も相場を支えた。前週末発表された9月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率は市場予想を下回った。
FRBが28~29日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの観測を後押しし、27日も株買いを誘った。
米主要企業による決算発表が始まり、市場予想を上回る内容が目立つことも投資家心理を上向けている。今週は29日にマイクロソフトやアルファベット、メタプラットフォームズ、30日にアップルとアマゾン・ドット・コムがそれぞれ四半期決算を発表する。
巨大ハイテク企業の決算発表に期待が高まっていることも相場を支えた。
ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアやアップル、マイクロソフトといった巨大ハイテク株が買われた。IBMやマクドナルド、JPモルガン・チェースも高い。半面、ウォルマートやナイキは下げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前週末比432.589ポイント(1.86%)高の2万3637.456(速報値)だった。前週末に続いて最高値を更新した。クアルコムが11%高となった。
データセンター向けの次世代人工知能(AI)半導体を27日に発表し、好感した買いを集めた。テスラやアルファベットも買われた。
米中対立の緩和が中国販売を巡る不透明感の払拭につながるとの期待などから、半導体関連の銘柄全般が買われた。
主要な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前週末比2.7%ほど上昇し、終値で初めてとなる7000台を付けた。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は3日続伸した。終値は前週末比83.47ポイント(1.22%)高の6875.16となり、2営業日連続で最高値を更新した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL27B9U0X21C25A0000000/
【米国市況】主要株指数が最高値、米中協議で楽観広がる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-10-27/T4T3SPGOYMTC
引用元: ・【米国株】ダウ続伸し337ドル高 連日の最高値、ナスダックも最高値、S&P500種は3営業日として5月以来の大きな上昇