2025年10月24日 21時00分
世界最高級のコーヒー豆ともいわれるコピ・ルアクは、ジャコウネコの一種であるパームシベットのふんから取り出された未消化のコーヒー豆です。新たな研究により、独特の複雑な香りがあるとされるコピ・ルアクは、実際に他のコーヒー豆とは化学的に異なることが明らかになりました。
Civet Robusta and natural Robusta coffee are different on key fatty acid methyl esters and total fat | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-21545-x
Chemistry: The key to civet coffee is in the chemistry | EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/1102441
World’s Most Expensive Coffee Is Chemically Different Because It’s Literally Poop : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/worlds-most-expensive-coffee-is-chemically-different-because-its-literally-poop
野生のジャコウネコがコーヒーノキの熟した果実を食べると、果肉は消化されるものの種子であるコーヒー豆は消化されないまま排せつされます。ふんに含まれる未消化のコーヒー豆を取り出し、きれいに洗浄して乾燥させ、焙煎(ばいせん)したものがコピ・ルアクとして販売されます。
コピ・ルアクには通常のコーヒー豆にはない独特の風味があるといわれ、100年以上前から収穫・販売されており、記事作成時点では1kgあたり1000ドル(約15万円)以上の高値で取引されています。
そのため、近年では狭いオリの中に閉じ込めたジャコウネコにコーヒーチェリーだけを与え、工業的にコピ・ルアクが生産されているという実態が問題視されています。
長らく他のコーヒー豆とは風味が異なるとして高級品扱いされてきたコピ・ルアクですが、「ジャコウネコの消化管を通ってふんとして排せつされる」というプロセスがコーヒー豆の化学組成にもたらす変化については、いまだに議論が続いているとのこと。
そこでインドのケーララ中央大学の研究チームは、
https://gigazine.net/news/20251024-kopi-luwak-coffee-chemically-different/
引用元: ・ジャコウネコのうんちから取れる最高級コーヒー豆「コピ・ルアク」は化学的に他の豆と異なることが判明