
いわゆる「核のごみ」の最終処分場選定に向けた調査が進む北海道寿都町で、10月23日に町長選挙が告示されました。
調査に手を上げた現職と待ったをかける新人の一騎打ちとなりました。
寿都町長選挙に立候補したのは、前町議で新人の大串伸吾さんと、7選を目指す現職の片岡春雄さんです。
(大串伸吾候補)「核のごみの概要調査をやめ、調査地選定の抜本的改定を国に差し戻しましょう。多額の交付金があっても、国策に翻弄され疲弊した寿都町民の姿は私は幸せだとは思いません」
(片岡春雄候補)「高レベル放射性廃棄物の文献調査から概要調査への移行が道半ばであり、この解決に向けて引き続き頑張ってまいりたいという思いから、7期目に向けて立候補しました」
日本海に面する後志の寿都町。
片岡町長が「核のごみ」の最終処分場選定に向けた文献調査に応募したのは2020年のことでした。
(片岡春雄町長)「なかなかここの地域で財源が見いだせないなかで、1つ有効な財源として検討する余地がある」
その後、2年間で町が得た交付金は18億5000万円。
(青柳記者)「こちらの公園は交付金で整備されました。町内にはこうした交付金を原資にした施設が複数あります」
交付金はこのほか、町道の整備や町営温泉の運営などに活用されています。
2024年11月、調査を実施した原子力発電環境整備機構NUMOは、町の「全域」を次の概要調査の候補地とする報告書を提出。
概要調査に進めばさらなる交付金が支払われることになります。
この流れに異を唱えるのが新人の大串さんです。
選挙に先立ち開かれた討論会では、町民の間に分断やわだかまりが生まれていると訴えました。
(大串伸吾候補)「わだかまりを抱えたままこの先、概要調査で4年以上ストレスを受け続けることが町民の幸せになるのでしょうか。概要調査に進むと多額の交付金がもたらされますが、これは地域が交付金への依存体質に陥るリスクを持ちます」
対する片岡町長は、一連の調査の必要性を主張します。
(片岡春雄候補)「文献調査も概要調査も地層処分の可能性を見極める調査でありますので冷静に見守っていただきたい」
概要調査への移行をめぐり論戦が交わされる寿都町長選。
投開票は10月28日です。
引用元: ・【交付金18億5000万円】争点は「核のごみ」 概要調査めぐって一騎打ち 調査進める現職VS待ったかける新人 北海道・寿都町町長選 [1ゲットロボ★]
元々なんにもなく普通に生きるだけで疲弊している土地
安全の担保を国に仕掛けて受け入れるがいい
なんで立派な弁慶像があるんだ
本当に彼らは此処から海を渡ったのか