10/23(木) 15:54
なぜ、女性声優の歌はすぐにそれだとわかるのでしょうか? 確かに、キャラが立っているとか、特徴がわかりやすいとか、良い面もあります。ですが、今回は批判的な立場から考えようと思います。
人気アニメ『ラブライブ!』シリーズから生まれた女性声優3人組「AiScReam」の紅白初出場の内定が報じられました。「愛♡スクリ~ム!」がSNSで大バズりしたことで紅白の制作陣がオファーしたとのことです。筆者は不勉強ながら、初めて曲を聴きました。そこで感じたのは、これはもろにアニメ声優の歌だなということです。もっと言うならば、まだこういうことが通用する文化があるのだなと、少し驚きもしました。これ30年間変わってないぞ、と。
かつて、宮崎駿監督も『ジブリの教科書3 となりのトトロ』で、声優の発声についてこう語っていました。
「特に女の子の声なんかみんな、「わたし、かわいいでしょ」みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている。」
AiScReamの歌も、このいたたまれないという意味での「たまらん」気分を呼び起こします。では、その理由はどこにあるのか。
それは、発声が表すイメージの極端な狭さです。
AiScReamをはじめとした女性声優によるアニソンのほとんどは、声を上顎にぶつけて高音を狭く小さく圧縮することで、幼さの密度を高くする芸風です。それによって、意味が限定された「かわいい」を過剰に記号化していく。
例えるなら、纏足のようないびつな小ささと丸みを強いられた女性像が声にあらわれているわけです。それこそが、アニメソングに対する大きな違和感なのですね。
しかし、こうした表現は女性声優たちだけが独自に生み出したものではありません。そこには先立つ需要があるからです。つまり、これは男側の問題でもあるのです。
この圧縮されたかわいさがテンプレートとなった背景には、安く手っ取り早く女性的なぬくもりを消費したいという男性のニーズが、発声のメソッド化を生む構図があるからです。
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引用元: ・紅白内定「AiScReam」の歌に覚えた違和感。女性声優がいつまで経っても“幼さ”を演じなければいけない構造的な問題 [muffin★]
ルビーちゃんが幼いだけで
シキちゃんは幼くないだろ