【凶弾 元首相銃撃・初公判を前に】(下) 自民断絶後も政界接近 旧統一教会 関係修復、諦めきれず
https://mainichi.jp/articles/20251021/ddm/041/040/188000c
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自民党が衆参両院で少数与党に転落した7月の参院選。「お世話になったし、何とか通ってほしい」。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者の男性(64)は、自民公認で比例代表に出馬した
候補者を支援することを決意した。教団の政治団体「国際勝共連合」とつながりがあった人物で、
保守的な政治信条に男性は共感していたが、厳しい選挙が予想された。男性は「自分が表に出たら
教団の支援を受けたとみられてマイナスになる」と考えた。小規模な支援にとどまり、
この候補者は落選した。2022年7月に起きた晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、
自民と教団の蜜月関係が明らかになった。自民は教団や関連団体との「関係断絶」を宣言した
ものの、詳しい実態は未解明のまま。政治への接近を図る教団の体質は変わっていない。
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7月の参院選で、勝共連合は「NHK党」の浜田聡元参院議員を組織的に支援。浜田氏が教団の
解散命令に反対する立場を明確にしていたためで、教団側の主張を国会で訴えてもらうことを
期待した。浜田氏は比例代表に出馬して33万票の個人票を得たが、NHK党の総得票数が
比例1議席獲得に届かずに落選した。教団を擁護し、関連行事への参加を続ける元自民党
栃木県連幹事長の増渕賢一氏(79)は「政治家は評判で生きている人間だから、これだけ
教団の評判が悪いと付き合いを戻すことはできないと思う」と指摘する。
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勝共連合は運動方針に憲法改正や「スパイ防止法」制定などを盛り込み、これらの実現を
政界に働きかける姿勢を示している。勝共連合の渡辺芳雄会長は総決起大会で、参院選に
敗北した自民についてこう述べ、関係修復を諦めきれない気持ちをにじませた。「自民党の
針路について非常に心配しています。私どもは創設されてから今日までずっと連携して
きましたし、いろんな経緯があっても、日本のことを真剣に考えている方々がいることを
知っていますので、何とか立ち直ってもらいたい」。
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田中裕之(政治部)
https://mainichi.jp/reporter/tanakahiroyuki/
引用元: ・毎日新聞さん、山上徹也をダシにして「スパイ防止法廃案」を訴える模様 [675960865]