https://www.sankei.com/article/20251021-G4QA3OTQFBP6RKAM5M6COBBSSM/
高市早苗首相は大相撲の土俵上で優勝力士に内閣総理大臣杯を授与できるのか-。初の女性首相誕生で「女人禁制」とされている国技の伝統が改めて注目されそうだ。
■関係者以外上がれぬ大正期
日本相撲協会の前身となる組織が誕生したのが大正14年。女人禁制の歴史に詳しい慶応大の鈴木正崇名誉教授(文化人類学)によると、当時は性別を問わず力士や行司ら関係者以外は土俵に上がれなかったという。
政治家が土俵に上がることが増えたのは、昭和43年の総理大臣杯創設からだ。鈴木氏は「当時は女性首相の誕生など想定すらされていなかっただろう」と指摘する。
■森山官房長官の断念、救命措置…
社会で女性活躍が進むにつれ、女性初の官房長官となった森山真弓氏が平成2年、総理大臣杯の授与を断念するなど土俵を巡る問題が浮き彫りになった。30年の京都府での巡業で、あいさつ中に倒れた男性市長の救命措置で土俵に上がった女性が下りるように求められたことも波紋を広げた。
協会が当時発表した理事長談話では、土俵が男の戦場であると強調。その結果、「女性が土俵に上がることはないという慣わしが受け継がれてきた」と説明している。
■「変わることで生き残る伝統も」
鈴木氏は「土俵を力士の晴れ舞台とするなら相撲関係者ではない男性の政治家が上がるのも違和感がある。変わることで生き残ってきた伝統も多い。女性首相の誕生を機に大相撲もあり方を見直すべきでは」と話した。
協会の担当者は「新首相から『土俵に上がりたい』という要望があれば検討するかもしれないが、まだ何もない段階なので特に話し合っていない」とした。(永礼もも香)
引用元: ・【相撲】土俵の「女人禁制」…女性首相誕生で大相撲の伝統どうなる「要望あれば検討するかも」 [征夷大将軍★]