なぜ?市街地の公園でマダニ大量発見 感染症は過去最多…対策を専門家に聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab65b1cd1c3f0bf0df2f228682dadf1102123676
引用元: ・福岡の市街地、マダニが前例のない大量発生、草木に触れば噛まれるほど、シカに付着して拡散か [422186189]
シカのふんが見つかったのは古賀市の薬王寺水辺公園や福津市の本木川自然公園「ほたるの里」、久山町の町総合運動公園など。いずれも周囲の草むらから、計20匹以上のマダニを捕獲したという。
県が2020年度に実施した調査によると、シカは福岡都市圏東部に隣接する犬鳴山などに約2万7400頭が生息すると推定。アライグマは繁殖力が高く、昨年度の発見件数は5825頭と10年前の16倍に急増した。
生息域は福岡市などにも広がっており、菊水さんは「シカやアライグマが増えることで、マダニが山間部から市街地へ運ばれる」と懸念する。
マダニの生態に詳しい山口大の早坂大輔教授(ウイルス学)によると、マダニは山林や草むらで葉の裏に潜み、通りがかった動物や人間に移って数日から10日ほどかけて吸血する。ウイルスを保有する場合は感染症を媒介することもある。
感染症の中で近年増加が目立つのが「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。発熱や嘔吐(おうと)などの症状がみられ、死に至ることもある。国立健康危機管理研究機構は9月、今年の患者数が過去最多の161人に上ったと発表。県内では9月21日までに5人が発症し、過去には死亡例もある。
SFTSはこれまで発症者がいなかった地域でも確認されるようになったといい、早坂教授は「宿主となる野生動物の行動範囲が変化するのに伴い、マダニの出没地域も広がっている」とみる。
マダニの対策としては、肌の露出を避けることや、山林や草むらで活動した際に付着していないか確認すること、ペットの状態もチェックすること-などが挙げられる。
「身近な場所にマダニがいるかもと思って行動してほしい」。早坂教授は警鐘を鳴らす。
コロしに来てるな自然界