【将棋】西山朋佳白玲が里見香奈女流六冠を破って3連覇　あと1期で棋士資格

　将棋の西山朋佳白玲（30）=女流王将とあわせ女流二冠=が18日、金沢市の「ホテル日航金沢」で指された第5期白玲戦七番勝負（ヒューリック主催）の第6局で挑戦者の福間香奈女流六冠（33）=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=に110手で勝った。シリーズ成績を4勝2敗とし、白玲戦3連覇で通算4期目の獲得を果たした。

　白玲は序列1位の女流タイトル。優勝賞金は5千万円（正賞金4千万円と特別賞1千万円）。日本将棋連盟は6月、白玲を通算5期獲得した女流棋士に棋士の資格を認める新規定を作った。西山白玲はあと1期白玲を獲得すれば、棋士になれる。

　将棋のプロには、養成機関「奨励会」を卒業したり編入試験に合格したりしてなれる「棋士」と、別制度で女性のみがなれる「女流棋士」がある。今春、新規定ができたため、白玲戦への注目が高まった。

　終局後のインタビューで、西山白玲は「七番勝負は、本局も含め、苦しい時間が長かった。いろいろな面で課題があると思っています。シリーズが終わり、特に感染症（になること）もなく過ごせたことにホッとしています」などと話した。

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