「NHK ONE」は、改正放送法でネット配信がNHKの必須業務とされたことに伴うサービス。ネットで「放送と同一の価値」を提供する一方で、受信契約をしていないユーザーによる「ただ乗り」が懸念されている。

以前の「NHKプラス」から移行したユーザーは既に受信契約の確認が済んでいるため、「登録・連携のお願い」メッセージは表示されない。また、NHKは「災害時や緊急時には受信契約なしで見られるようにする」としている。

https://www.sankei.com/article/20251016-NNER7Q7WJZNO5FK7VZ3XJKOJYY/

NHKは16日、都内の同局で定例会見を行い、稲葉延雄会長が新インターネットサービス「NHK　ONE」のトラブルについて謝罪した。

10月1日のサービス初日から、アカウント登録の際に認証コードが届かないといった不具合が発生していた。稲葉会長は「ご不便、ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ありません。早速、使ってみようと思っていただいた多くの方々を失望させる結果となってしまったことは大変心苦しく感じています」と話した。翌日には復旧し、問題なく登録手続きができるようになっている。

同サービスでは総合テレビ、Eテレ、ラジオ番組の同時配信や1週間の見逃し、聴き逃し配信、ニュース記事や動画、気象・災害情報、各番組の情報などを提供する。旧NHKプラスから新アプリへのアカウント移行件数は、13日までで約163万件となった。「アカウント登録を済ませていただければ便利さ、より一層の充実を実感していただけるはずでございます」とした。