(略)
■欠点は武器になり得る
──自身の「欠点」について考えを巡らせることもあるのだという。
数カ月前に歌番組に出演させていただいた時に改めて考えたのですが、僕は歌は決して得意ではないんです。そのことは、僕自身百も承知していて、自分が音程をうまく取れないなとずっと思っている。でも、呼んでいただくからには何か僕に求められていることがあるからで、それを「チャンスだ」と捉え、出演させていただく。
周囲を見渡せばものすごく上手い人ばかりで、「僕以外、音程なんてブレていないじゃん」と思うと、そわそわして恥ずかしくもなってくる。実際、本当に恥ずかしかったけれど、裏を返せば、僕のような人間はそこに僕しかいないわけで、これは逆に「強み」になるんじゃないかなって。ほとんど心臓に毛が生えているような状態だけど(笑)、この場に呼んでいただけたという事実があるのだから、欠点というのは足りないことではなくて、プラスになり得ることもあるんじゃないかって思ったんだよね。こういう捉え方も大切だと思うんだよね。
もちろん、一生懸命努力しなければダメだと思いますよ。
ただ、弱点は誰もがさらけ出したくはないものだけれど、「自分の欠点はもしかしたら、他の人が持っていない唯一の武器になり得る可能性がある」と覚えておくだけで、人生を強く生きていけるようになると思う。
引用元: ・草なぎ剛「僕は歌は決して得意ではない」「僕以外、音程なんてブレていない」恥ずかしさが「強み」に変わった瞬間 [ネギうどん★]