Discord、サポートに不正アクセスで情報流出 7万人は身分証明書画像

Discordは、カスタマーサポートに連絡をとったユーザーを中心に、個人情報が流出した可能性があると発表した。全体規模は明らかにされていないが、このうち約7万人は政府発行の身分証明書画像が流出したという。影響を受けたユーザーには個別に連絡される。同社は関連する法執行機関などと連携し対応を進めている。

不正アクセスはDiscord本体ではなく、カスタマーサポートを委託していた事業者にセキュリティ侵害があったために発生した。このため、影響を受けたデータはカスタマーサービス関連になっている。

対象データは、カスタマーサポートとやりとりした際の氏名、Discordユーザー名、メールアドレス、その他の連絡先の詳細、アカウントに関連付けられている支払タイプ、クレジットカードの下4桁、購入履歴などの限定的な請求情報など。ほかにも、IPアドレス、カスタマーサービスエージェントとのメッセージ、限定的な企業データ(トレーニング資料、社内プレゼンテーション)が含まれる。

また不正アクセスでは、約7万人分の、政府発行の身分証明書画像にもアクセスされた。これは年齢関連の申し立てを審査するために使用されたもので、身分証明書画像が流出したユーザーには、個別連絡の際にその旨が明記される。

流出しなかったデータは、完全なクレジットカード番号またはCCVコード、カスタマーサポート以外のDiscord上でのメッセージやアクティビティ、パスワードや認証データ。