総裁選を巡っては、茂木敏充前幹事長(69)と小林鷹之元経済安保相(50)が既に出馬表明。林芳正官房長官(64)と高市、小泉両氏も準備を進めている。
党員投票は郵送で実施され、都道府県連ごとの開票結果を党本部が集計。各候補者の得票数に応じ、295票をドント方式で配分する。投開票が議員投票に先行するため、その判断に影響を与えることもある。
昨年の総裁選は、高市氏が党員票でトップの109票を獲得。最終的に勝利した石破氏の108票を1票上回った。小泉氏は61票で3位。以下、林氏27票、小林氏19票、茂木氏13票の順だった。
高市氏は、党内基盤が強固とは言えず、保守的な姿勢も議員間で賛否が割れる。そのため、党員票の「受け皿」を目指すのが基本戦略で、前回の敗北以降も地方行脚を重ねてきた。先の東京都議選や参院選では連日応援入り。側近議員は「呼ばれたところは全て行った」と力を込める。
小泉氏は、コメ価格の高騰対策で露出を増やし、陣営に加わる党中堅は「知名度を競う必要はない」と自信を示す。ただ、コメ増産への政策転換には、有力な支持層である農家から不安の声も上がる。前回は解雇規制見直しなどの改革路線が失速を招いており、安定感を示せるかがカギとなりそうだ。
「次の総裁」を尋ねる報道各社の世論調査で高市、小泉両氏は人気を二分。小林、林、茂木各氏は伸び悩む。ただ、党ベテランは「序盤で失言などがあれば、党員票はすぐに流れていく」と指摘。情勢はなお流動的で、争奪戦が熱を帯びそうだ。
時事通信 編集局2025年09月15日07時02分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025091400210&g=pol
引用元: ・「ポスト石破」党員票争奪戦へ 小泉・高市氏有利の見方―自民総裁選 [蚤の市★]
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