中国共産党は、去年、中国国内で発生した刑事事件が前の年に比べておよそ25%減少したと発表しました。
「中国は世界が認める最も安全な国の1つだ」と胸を張りましたが、その背景には中国で進む、ある“原点回帰”がありました。
中国共産党の治安や司法部門を束ねる中央政法委員会は12日、北京で会見し、去年、中国国内で発生した刑事事件の数が
前の年と比べて25.7%減少したと発表しました。その上で「中国は世界が認める最も安全な国の1つだ」と強調しました。
事件の数が減少した理由の1つとして、「新時代の『楓橋経験』を堅持し、発展させた」ことを挙げています。
「楓橋経験」は毛沢東時代に住民同士の相互監視によって治安を維持した方法で、
習近平政権は3年前に、国家の安全に関わる事案について密告をした市民に報奨金が支払われる制度を始めるなど、相互監視を奨励しています。
また広東省で去年、男が車を暴走させて35人が死亡した事件が起きた直後には、こうした事件を未然に防ぐため、
“投資に失敗したり、職を失ったりした人”などを探し出して管理を日常的に強化することが発表されました。
さらに、治安維持のためにボランティアで警察に協力する市民も増えていて、自主的にパトロールや警備を行い、市民同士での統制しあう形も強まっています。
人の目による監視に加え、国内に設置された監視カメラの台数は4億台以上とも言われ、テクノロジーを使った監視も強化されています。
今年6月には北京で男が車を暴走させ、児童らを次々とはねる事件が起きるなど、無差別殺傷事件が各地で相次いでいて、
中国政府は、経済の低迷に伴って噴出する市民の不満を、あらゆる方法で抑え込もうという姿勢です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/488c2d61ab0418ce325a90bc1339c18d24a00b99
引用元: ・中国共産党「中国は、世界が認める最も安全な国の1つです」 [123322212]
コメント