https://www.tokyo-np.co.jp/article/433377
2025年9月5日 06時00分 有料会員限定記事
<私の戦後80年談話>
戦後80年は大きな節目です。石破茂首相が談話を出すことは望ましいと思います。国際社会だけでなく、国民に日本の政治がどこに進もうとしているか、示す意味でも大事なことです。
談話で日本の将来の展望を語るなら、まず日本がこの80年をどういう態度で歩んできたのか、振り返るべきです。
◆憲法は、国民、政治家、国際社会への約束事
戦後、最初にやったことは日本国憲法の制定でした。憲法は権力者をしばり、権力者にこういう方向に国をリードしていけと求めています。これは国民、政治家、そして国際社会への約束事です。
河野洋平元衆院議長=東京都港区で(松崎浩一撮影)
憲法は平和を基本とし、自分たちだけがよければいいのではなく「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」としています。この80年、その約束事がきちんと守られてきたのか、いま、違った方向に行ってはいないか、考えるべきです。
憲法制定から約10年後に日本は国連に加盟しました。そこで重光葵外相(当時)は…
残り 857/1290 文字
引用元: ・河野洋平氏が考える「戦後80年談話」 守られていない戦後の約束事 いまもう一度、再確認する必要がある [少考さん★]
コメント