中でも、奈良と京都は中国人旅行者に特別な評価を受けているが、彼らはそこに「日本とは何か」を求めているわけではない。中国人にとって、奈良や京都は「失われた中国の文化」が色濃く残る場所であり、その心理的な回帰を旅の目的としているのである。
事実、中国の旅行会社のパンフレットやウェブサイトでは、「京都には失われた古代中国の文化が息づいている」「古き良き中国を見に行こう」といったキャッチコピーが頻繁に登場する。
彼らが日本を訪れるのは、「かつて自らが失った光」を異国の地で再び目にするためであり、そこに「他国から学ぶ」という謙虚な姿勢はほとんど見られない。
奈良の大仏や東大寺を目の当たりにして感動し、京都の神社仏閣に懐かしさを覚える中国人観光客の心理の根底には、中国古典『漢書』に記された「礼失而求諸野(礼失われてこれを野に求む)」という思想がある。
この言葉は、礼儀や作法が失われた際、それを辺境で回復すべきだという意味を持ち、中国文化が常に中心にあるという認識を反映している。つまり、古代文化の痕跡はもはや「中心」にはなく、「周縁」に残されているという考え方である。
失われた文化を探し求める対象として、モンゴル高原や中央アジアではなく、日本や朝鮮半島が選ばれるのはそのためだ。中国文化を継承する優れた例として見るだけでなく、礼儀正しさや道徳的な振る舞いも「中国文化を受け継ぐ者として当然の姿」と解釈される。
結局、中国人観光客が求めているのは、「日本独自の文化」ではなく、「中国文化の一部が息づいている日本」の姿である。そのため、出雲大社や伊勢神宮を訪れる発想は浮かばず、八百万の神を信仰の中心とする日本人の精神性にも関心を示すことはほとんどない。
こうして考えてみると、中国人が日本の本質を理解することは、もはや期待すべきものではないと私は考えている。
引用元: ・【中国人】奈良・京都に殺到するのは「古き良き中国」だから…中国人観光客の態度がアレな納得の理由
言われてみればと思うが
何で河口湖にまで来るんだよw
むしろ相模湖にも寄り道してくるんだが???
漢民族中心主義の中華思想だからね
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