◆恋愛は「したいのにできない」わけではない
こと恋愛は結婚と違い、「したいのにできない」状況とは言えないのです。
15年、私は当時20代の若者600人に定量調査を実施、並行して集中的にインタビュー調査を行ない、著書『恋愛しない若者たち——コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(ディスカヴァー携書)を書きました。おかげさまで7万部弱を売り上げるベストセラーになり、中国をはじめアジア各国でも翻訳版が出版されたのですが、このとき取材した日本の若者たち(おもに、ゆとり世代/現30代前半~半ば)は、軒並みこう話しました。
それが、「恋愛はコスパが悪い」。「恋愛したいのにできない」より、圧倒的に「恋愛は面倒」で「割に合わない」、だから「あえて手を伸ばさない」との印象だったのです。
すなわち、恋愛にはお金や時間がかかる、自分たちの趣味やコミュニティを犠牲にしなければならないかもしれない、その割には結果が見えない、不確実性が高いとの見方です。
令和の若者・Z世代も、恋愛を少なからず「必需品」とは考えていない様子が、複数の調査結果から分かります。
【中略】
「恋愛が面倒」派が増えると、「彼氏(彼女)が人生のすべて」などと過度に思い入れる若者は「メンヘラ(メンタルヘルスを病んだ人)」とも見られかねず、真正面から恋に溺れているとは公言しにくくなった。それが恋愛価値の下落に繋がった側面もあるでしょう。
半面、私のような「恋愛至上主義」の時代に青春を過ごしたバブル世代から見ると、「不確実なことにお金や時間をかけるからこそ、恋愛は面白いのでは?」とも感じます。ですがZ世代の多くはその余裕がない。金銭面だけではなく、「ストレス回避」にも敏感ですから、メンタルをすり減らしてまで、わざわざ恋愛するのは「面倒」なのです。
◆恋愛リスクが「見える化」された
また、様々な恋愛リスクがSNSなどによって「見える化」されたことも、大きな恋愛阻害要因でしょう。15年の取材時、そのリスクはおもに、以下6項目に大別されました。
1、告白時や交際後にフラれるリスク =失恋の傷、公開処刑など
2、友人・知人と同じ異性を奪い合うリスク =コミュニティの和の乱れなど
3、交際中の監視、束縛、詰問リスク =SNS監視、モラハラ、デートDVなど
4、交際中に意図せず妊娠する(させる)リスク =親不孝、人生計画が狂うなど
5、親が相手を気に入らないリスク =親不孝、結婚後に協力が得られない、など
6、交際して別れたあとのリスク =思い出の傷、ストーカーやリベンジポルノなど
1の「公開処刑」は、告白したりフラれたりしたことを、「こんなこと言われちゃって」「やだー、きもっ(気持ち悪い)」などと、おもにSNS上(公の場)にさらされてしまうこと。
婦人公論 2025-08-28
https://fujinkoron.jp/articles/-/18363?display=full
引用元: ・恋愛は面倒派が6割を超えるZ世代 「フラれるリスク、別れたあとのリスク…様々な恋愛リスクが見える化されたのも要因」【牛窪恵氏】 [おっさん友の会★]
これらを一発で通してた
昔の世話焼きおばさん達って超有能だろ
結局一人でいるのが楽なのか好きなのか
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