【神戸女性殺害】35歳を殺人容疑逮捕…勤務先の大手損保近くから男が後を歩く姿

　捜査関係者によると、警視庁の捜査員が22日夕、東京都奥多摩町内の路上で谷本容疑者を確保した。

　片山さんは20日午後6時30分頃、勤めていた大手損害保険会社の神戸市内にある支店を退勤。当時、支店近くの防犯カメラには、片山さんの後を歩く男の姿が映っていた。

　片山さんは買い物などをした後、午後7時21分、自宅マンションに到着。1階の防犯カメラには、片山さんがオートロックの扉から入った後、扉が閉まる前にすり抜ける男の姿が記録されていた。

　同22分、男がエレベーター内で片山さんを羽交い締めにしている様子を1階にいた住人がモニター画面で目撃し、110番。別の住人女性が3、4階付近の階段を下りる男とすれ違った後、6階で血を流して倒れていた片山さんを発見した。

　県警は21日、殺人事件として捜査本部を設置。谷本容疑者について殺人容疑で逮捕状を取り、全国に指名手配していた。現場北側の駐車場では血が付いたナイフが見つかり、血液のDNA型が片山さんのものと一致した。片山さんは胸付近を複数回刺され、失血死したと推定される。

　谷本容疑者は2022年5月、神戸市のマンションで、別の20歳代の住人女性に対し、首を絞めてけがを負わせたなどとして、兵庫県警に殺人未遂容疑で緊急逮捕され、神戸地検に傷害罪などで起訴されていた。

読売新聞　2025/08/22　18:54　(2025/08/22　22:00更新)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250822-OYT1T50117/