【北海道】不漁続く秋サケ 沿岸での釣り自粛を呼びかけ 根室地方

秋サケの不漁が続くなか、根室地方では人工ふ化や放流事業に使うサケを確保しようと、来月１日からの７日間、沿岸での釣りを自粛するよう協力を呼びかけています。

道東沖では近年、サケの不漁が続いていますが、道立総合研究機構によりますと、ことしの根室地方のサケの漁獲量はおよそ１５０万匹と、去年の半分以下にまで減少する見込みです。

水産資源を確保するため、人工授精によるふ化や稚魚の放流に取り組む「根室管内さけ・ます増殖事業協会」は来月下旬からサケの捕獲を始める予定ですが、およそ２２万匹の計画に対し、遡上が見込まれるのは１２万匹ほどにとどまっているということです。

協会では今シーズンの事業に必要なサケを確保しようと、地元の漁業者が資源保護のため漁を自粛する期間にあわせる形で来月１日から７日まで根室地方沿岸でのサケ釣りを控えるよう愛好家などに協力を呼びかけています。

「標津漁協さけ定置漁業部会」の皆川秀美部会長は「資源が回復すればサケ釣りも十分に楽しめると思うので、自粛への協力をお願いしたいです」と話しています。