学歴詐称問題に揺れる伊東市の田久保眞紀 市長がSNS上での発信を強めている。一連の騒動について陰謀論をほのめかし、8月11日に「これから順次情報を公開していく」と投稿したが、疑惑の震源地となっている“卒業証書”についてはいまだ公開を拒んでいる。
伊東市の田久保眞紀 市長は、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載していたものの実際には除籍だったことがわかっていて、市議会が百条委員会を設置し事務手続きについて調査を進めているほか、市役所には県内外から7000件を超える電話やメールが寄せられ、そのほとんどが苦情だという。
このため市政は停滞していて、8月20日には伊東商工会議所・伊東観光協会・伊東温泉旅館ホテル協同組合の市内経済3団体が田久保市長に対して直接、“早期退陣”を求めた。
一方、当の田久保市長はどこ吹く風だ。
8月中旬以降はSNSでの発信を強めていて、同月11日に「今まで沈黙を通してまいりましたが、私の意見は入れずに、事実関係のみに限定するように注意を払いながらこれから順次情報を公開していくことに致しました」と投稿すると、同日、市民とのLINE上でのやり取りのスクリーンショットを無断で掲載。
さらに16日には「今回の騒動の全容がやっと見えてきました。事実関係に基づいてその目的を明らかにしてきます」と“陰謀論”をほのめかした。
20日になるとメガソーラー計画について、「前市長は事業者と秘密裏に確約書を結んだ後、2023年1月(>>21日に2022年7月と訂正)に宅造許可の変更申請を認めて事業を前進させています」と猛批判。
田久保市長が言う確約書とは、河川占用をめぐる事業者側との訴訟について東京高裁が控訴棄却判決を出した場合、速やかに申請を市が許可するというもので、目的は事業遅延により莫大な損害賠償を求められるリスクを回避するためだった。
ただ、前市長の小野達也 氏の独断で行われたことに間違いはなく、その後、政治倫理審査会を経て市の条例に違反したとの報告が出され、小野氏は陳謝すると共に責任を取って自身の給与を減額している。
一方、宅造許可については8月21日の会見で、当時は県副知事としてこの問題の対応にあたり、現在は静岡市長を務める難波喬司 市長が「要件が整ったら許可を出さないといけない。出さない、あるいは理由もなく引き延ばすと不作為になり、訴えられたら必ず負ける」と述べている通り、小野氏が“メガソーラー推進派”であるから取った行動ではない。
そして、それは当時、市議会議員だった田久保市長が一番よく知っていることだろう。
そもそも、この騒動が収束しない理由はたった1つ。
田久保市長が“卒業証書”なる資料の公開を拒んでいるからだ。
田久保市長は学歴詐称問題が表面化した6月4日、中島弘道 議長と青木敬博 副議長に対し自身の卒業を証明する証拠として“卒業証書”とされる資料を見せた。
しかし、いまだ代理人弁護士が所属する事務所の金庫に隠されたままとなっていて、会見での公開も、百条委員会への提出も、検察への上申も行っていない。
引用元: ・【伊東市の田久保眞紀市長】“陰謀論”をほのめかす
措置入院させろ
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