毎日新聞も同様の見解を示した。
■朝日は靖国参拝「戦争への反省を忘れ、過去の正当化」
朝日は16日付社説で、終戦の日に80年談話を発しなかったことについて「歴史の教訓を世代を超えて継承する責務にもとる」などと首相の対応を糾弾した。
「今ほど過去を直視し、平和国家の未来像を明らかにすべき時はない」と訴え、「今からでも、それを内外に示すべきだ」と首相に促した。
東京・九段北の靖国神社に加藤勝信財務相や小泉進次郎農林水産相、高市早苗前経済安全保障担当相、小林鷹之元経済安保担当相、参政党の神谷宗幣代表らが相次いで参拝したことについても、
「戦前の軍国主義を支えた国家神道の中心的な施設に、政治指導者が参拝することは、戦争への反省を忘れ、過去を正当化しようとしていると見られても仕方あるまい」など持論を展開した。
毎日新聞の16日付社説も、首相が式辞で13年ぶりに「反省」に言及したことについて、「何を反省し、教訓とするのかについては、曖昧に述べただけだ。日本が侵略し植民地支配したアジア諸国への加害責任には触れていない」と批判した。
終戦の日に80年談話を発しなかったことについては、「発信する機会とすべきだった」とした。
■産経「平和を叫んでも平和は守られない」
読売新聞は16日付社説で「不戦と平和の誓いを次世代に継承せねばならない」と強調した。首相が式辞で先の大戦に対する「反省」に触れたことは論評を加えず紹介。80年談話の見送りについての言及はなかった。
産経新聞は16日付紙面で「日本の『8月の平和論』に欠陥」と題したワシントン駐在客員特派員のコラムを掲載した。
日本で8月に叫ばれる「平和」のあり方について「とにかく戦争さえなければよい、という意味になる」と指摘し、「世界のどの国も自国防衛の軍事的な能力や意思は明確に保っている。その姿勢が他国からの軍事攻勢を抑止し、平和を保持できる、という思考なのだ」と紹介した。
その上で「『平和』と叫び続けても、日本国の平和が守られる保証にはならない。平和とは日本と外部世界との関係の状態であり、日本国内の状態ではないからだ」とし、戦争をどう防ぐか語るべき必要性を訴えた。
(奥原慎平)
[産経新聞]
2025/8/19(火) 7:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca2d46c2ef00c48c12f5776c36a10e32bf66d7e
引用元: ・「アジア諸国へ加害責任に触れてない」朝日と毎日、13年ぶり「反省」の首相式辞に不満 [煮卵★]
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