13日夜にはAさんの母親から行方不明届が出され、防犯カメラの映像などから住中被告が浮上しました。検察は6月6日に住中被告を未成年者誘拐の罪で起訴。その後、不同意性交等で2度、追起訴しています」(全国紙社会部記者)
8月7日、千葉地裁で住中被告の初公判が開かれた。
坊主頭にシルバーフレームで入廷した住中被告は大きなマスクのためその表情はわからないものの、時折、じっと目をつぶっている様子が見て取れた。
検察官が朗読した起訴状や冒頭陳述などから明らかになったのは、自殺願望のあったAさんの話を聞いて戒めるのではなく、15歳の女の子に「一緒に死のう」と持ちかける、あまりにも身勝手な住中被告の言動だった。
「被告人とAさんは、’25年4月上旬ごろ、女性VTuberグループのファン同士として、『ランダムチャット(不特定多数の人と匿名でチャットや通話ができるアプリ)』で知り合い、仲良くなりました。お互いのインスタグラムやLINEのIDを交換してやり取りを開始。被告人は、愛知県居住で妻子があり、年齢が41歳であることを伝え、Aさんも自分が15歳だと伝えていました。2人は4月23日に東京で一度、対面しています。
5月上旬、Aさんが自殺したいと考えていることを聞いた住中被告は、『一緒に自殺する』とこれに同調。そして12日の夜からLINE電話をつないだままにしていたところ、13日朝、Aさんが『もう嫌だ』などと言い出したことから、被告人は『2人で死のう』などと持ちかけ、同日午後2時ごろに秋葉原駅で合流したのです」
警察の取り調べでAさんは家出した理由についてこのように述べていた。
「高校でのレポートが多くて大変なのに、親からは『家にいても暇そうだから、バイトでもすれば』などと言われ、つらい思いをしていました。このことを被告人に話し、5月31日に会って2人で自殺する予定でしたが、私のほうが耐えきれない状態だったので、被告人には『予定より早めに死のうか?』と言われていました。
そして、13日の朝7時ごろに被告人が『もう待てない。会いに行こうか』と言ってくれたので、『会いたい』と伝え、秋葉原駅で合流したのです」
警察の取り調べでは住中被告も、Aさんと一緒に死のうと思うようになった経緯について供述している。
「Aさんとはアプリでのやり取りを通じてお互いに好意を抱くようになり、4月中旬から付き合うようになりました。その後、Aさんが自殺願望があると話すようになり、自分も生きることに固執しない生き方をしてきたので、Aさんと一緒に死のうと考えるようになりました」
そして13日の朝、冒頭のようにAさんを誘い出すと、住中被告は(当時)勤めていた会社に休みの連絡を入れ、新幹線で東京に向かったのだった。
秋葉原駅で合流した2人だが、Aさんが制服姿だったことから、着替えのためにひとまず近くのホテルにチェックインしたところ、さっそく住中被告は性行為を求めたのだという。
「秋葉原駅近くのホテルで2人きりになったことから、性交しようとしたところ避妊を求められました。しかし、どうせ2人で自殺するんだから、ゴムなしで射精しても、子供ができる、できないの心配をする必要はないという思いから、そのまま性交しました」(検察の取り調べでの住中被告の供述)
「避妊をしない性行為」に、Aさんは同意していないのではないか。この点については検察官も次のように強調していた。
「なお、被告人は13日に合流した後、秋葉原駅近くのホテルで性交しようとしたところ、Aさんから避妊を求められましたが、『どうせ自殺するから避妊の心配はいらない』旨、説得して避妊せずに性交し、以後も避妊せずに性交しておりました」
秋葉原から仙台を経て青森市に入った2人。13日は仙台市、14日は青森市で宿泊し、泊まったホテルで性交したという。そして15日の昼ごろ、2人はタクシーで自殺場所と決めていた城ヶ倉大橋に向かう。しかし、Aさんが「自殺するのは怖い。もう少し一緒にいたい」と言い出したことから、青森市内に戻り、ホテルに宿泊したという。
そして翌16日の昼ごろ、青森市内で警察官が2人を発見。Aさんは無事に保護されたのだった。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c5d411866b8164cc5ec4c9c923c276db68986362
引用元: ・【裁判】「自殺するから避妊はいらない」女子高生を4日間連れ回した41歳男 裁判で明らかになった「死の逃避行」
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