ラン氏の発言は、自身の率いる保守連立政権がオーストラリア、英国、カナダに同調しパレスチナ国家を承認するかどうか検討する中でのもの。これらの国々は英語圏の5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ」を構成する。
イスラエルは最近、パレスチナ自治区ガザ地区の制圧のために戦争を拡大することを決定した。同国による援助の抑制で、ガザでは大規模な飢餓が発生。国際的な非難と怒りが高まっている。
右派系の国民党を率いるラン氏はネタニヤフ氏について、国際社会がガザへの「抑制なき」人道支援の提供を求めていることに「耳を傾けていない」と批判。
「ネタニヤフ氏はやり過ぎたと思う。正気を失ったのだろう。昨夜のガザ市への攻撃で我々が目にしている状況も、全くもって容認できないと考える」とラン氏は述べた。
その内容は、イスラエルのガザにおける行動に対してこれまで同氏が展開してきた批判の中でも最も強烈な部類に入る。
ネタニヤフ氏のオフィスは、ラン氏の発言にまだ反応を示していない。しかし、イスラエルのハスケル外務次官はX(旧ツイッター)に反論を投稿し、
「あなたが軍隊をあまり必要としないのは、最悪の敵がオポッサムや猫だからだろう。ハマスと対峙(たいじ)するのがどれだけ困難か、恐らくあなたには分かるまい」と述べた。
イスラエルは今週もガザ地区への激しい空爆を継続している。ネタニヤフ氏が計画するガザ市の軍事占領は、最大100万人の住民の強制退去を引き起こすと予想されており、広く非難されている。
「住民の強制退去とガザの併合は国際法違反であると、我々はかねて主張してきた」とラン氏は述べた。
イスラエルがガザ地区への援助を厳しく制限する中、暴力と飢餓が深刻化したガザ地区では混乱が続いている。パレスチナ保健省によれば、戦争が始まって以来、103人の子どもを含む少なくとも227人が栄養失調で死亡した。
引用元: ・【ニュージーランド首相、ガザ情勢を厳しく批判】「ネタニヤフ氏はやり過ぎたと思う、正気を失ったのだろう」
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