2025.08.12 17:00
文・取材=しげる
1985年8月12日に起きた、日航123便事故。123便は羽田空港を離陸した32分後に群馬県の御巣鷹山に墜落し、乗客乗員520人が犠牲となった。発生から40年が経過した現在でも、日本の航空史上最悪の事故として語り継がれている。
■さまざまな原因が流布される理由
この事故をめぐっては、数々の疑惑が取り沙汰されてきた。航空事故調査委員会による事故調査報告書は事故原因を「ボーイング社の修理ミスによる、後部圧力隔壁の破損」と結論づけたが、
この結論に対してはさまざまな方向から異論が出されており、今もって他に事故原因が存在するという説も唱えられている。また「123便はミサイルによって撃墜された」とする主張なども存在しており、ネット上にはデマや陰謀論めいた「原因」も転がっている。
この123便の事故について、新たな方向から光を当てた書籍が『日航123便事故 40年目の真実 御巣鷹の謎を追う 最終章』(宝島社)である。著者は『赤旗』の取材班リーダーとして40年前に事故現場への取材を敢行したジャーナリスト、米田憲司氏。
米田氏は事故取材をきっかけに123便事故について関心を持ち続け、1995年に米軍の準機関紙『スターズ・アンド・ストライプス』に掲載されたマイケル・アントヌッチ中尉の証言を読んだことで再び本格的調査に着手。
30年にわたる調査・取材を経て、123便事故をめぐる数々の疑惑について結論を見出し、「真の事故原因」を推測した。その経緯と結論をまとめたのが、『日航123便事故 40年目の真実』なのである。
本書では事故発生直後からの米田氏の足取りや取材の様子に始まり、なぜ事故現場の特定に11時間という時間がかかったのか、
ボイスレコーダーの調査は正確だったのか、調査委員会はなぜ「後部圧力隔壁の破損」を事故原因としたのか、そして真の事故原因とはなんだったのか、といった数々の疑問に、取材で得られた結果を基に答えている。
では、本書の取材の経緯や、執筆に至った問題意識はどのようなものだったのだろうか。著者である米田氏に直接伺った。
https://realsound.jp/book/2025/08/post-2117050.html
■8月12日夜に何が起こったのか
引用元: ・航空史上最悪の日航123便事故の“真相”ーージャーナリスト・米田憲司に聞く、40年目の“真実”
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