TSMCの2nm半導体技術を不正取得か。台湾当局が東京エレクトロンを捜索→台湾人日本にブチギレ

【台北=共同】台湾当局は、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）の技術に関する機密情報を不正に取得したとして国家安全法違反容疑で同社の元従業員ら3人を拘束した。台湾高等検察署（高検）知的財産検察分署が5日発表した。

台湾紙、聯合報（電子版）によると、不正取得されたのは回路線幅2ナノメートル（ナノは10億分の1）相当の最先端半導体に関する技術。TSMCと取引のある日本の半導体製造装置大手、東京エレクトロンの台湾にある事務所が関係先として家宅捜索を受けたという。

同分署によると、台湾の中核的技術に関する機密情報の不正取得事件は初めて。同分署は犯行の動機や目的、被害を解明し、台湾の先端産業の国際競争力を守るとしている。

TSMCが異常に気付き内部調査を実施したところ、元従業員と現職の従業員が機密情報を取得していた疑いが発覚し、検察に告訴した。検察は7月25～28日に元従業員らを取り調べ、関係先の家宅捜索も実施した。台湾メディアによると、現職だった従業員は既に解雇されたという。

TSMCは営業秘密の保護に違反する行為や会社の利益を損なう行為は容認せず、徹底的に責任を追及すると強調した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC05C5Y0V00C25A8000000/

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