NEWSポストセブン
ブラジル現地時間7月26日、元プロバスケットボール選手のイゴール・エドゥアルド・ペレイラ・カブラル容疑者(29)が、恋人の女性の顔を合計61回殴ったとして、殺人未遂の疑いで逮捕された。
イゴール容疑者は3人制バスケットボール「3×3」の種目で、2014年南京ユースオリンピックにブラジル代表として出場経験がある。現地の大手日刊紙「O TEMPO」によると、近年ではリオデジャネイロとリオグランデドノルテのクラブでプレーをしていたという。
大手紙国際部記者が語る。
「事件は、ブラジルの海沿いの都市・ナタールにあるコンドミニアムのエレベーター内で起きました。被害女性は顔に激しい暴行を受け、複数の骨折、顔が変形する深刻な怪我を負いました。イゴール容疑者と被害女性は交際しており、動機は嫉妬と見られています」
エレベーターの防犯カメラで暴行を確認したマンションの警備員は、すぐさま警察に通報。エレベーターが1階に到着すると、イゴール容疑者は住民に拘束・逮捕されたとのことだ。
「逮捕を受け、イゴール容疑者は自閉スペクトラム症と閉所恐怖症を患っていると主張し、くわえて過去に逮捕歴がないことを訴えているようです。しかし現地警察の調べによると、友人に対する暴行事件を含む、喧嘩騒動に関与した記録が残っていたとのことです」(大手紙国際部記者)
防犯カメラ映像がSNSで拡散
その一部始終は、防犯カメラが捉えていた。
エレベーターの入り口に立ち、何やら被害女性と口論をしているようだ。その最中、イゴール容疑者は突然、左の拳で女性に殴りかかり、そのまま激しく何度も顔を殴打。扉が閉まり密室となった中、被害者が壁にもたれ座り込んでもなおその手を止めることなく、絶え間なく35秒間で合計61回の暴行を加えたという。映像には、顔全体が血で赤く染まった被害女性が、両腕を前に出し必死に抵抗する様子も残されていた。
このショッキングな映像はSNSで拡散され、様々な議論を巻き起こしている。
とあるアカウントは〈彼女はたまたま命を落とさなかっただけ。こうした暴力はいつまで続くのか〉と嘆き、また別のアカウントは〈暴力と隣り合わせの環境にいることは、世界で最も辛いことだろう。厳罰を望む〉と怒りをあらわにした。
「ブラジルでは家庭内暴力や女性に対する暴力が深刻な社会問題として叫ばれています。2022年に『ブラジル公共安全フォーラム』が実施した調査結果によると、調査を受けた女性のうち11.6%が身体的暴力の被害に遭っていることが判明。そうした社会背景があるなか、拡散された映像の一部始終は“許されざるもの”として世間に受け止められています」(同前)
この事件を受けて、女性への暴力根絶を望む世論が、さらに強まっている。
引用元: ・《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる [夜のけいちゃん★]
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