【中東】イエメン沖で移民船沈没、少なくとも68人死亡

【AFP＝時事】イエメン沖で主にエチオピア人を乗せた船が沈没し、少なくとも68人が死亡した。国連の移民機関が4日、発表した。行方不明者は数十人に上っている。

国際移住機関の現地代表、アブドゥサットル・エソエフ氏はAFPに対し、「昨夜の時点で、乗船していた157人のうち68人の死亡が確認され、救助されたのはわずか12人のみ。残りは依然として行方不明だ」と述べた。

2014年からイエメンを荒廃させている戦争にもかかわらず、同国は依然として不法移民の主要な通過点であり、特にエチオピアからの移民が多い。エチオピア自体も民族紛争に揺れている。

毎年、石油が豊富な湾岸諸国を目指し、数千人がジブチからイエメンに向けて紅海を渡る「東ルート」を通過する。

治安当局は3日、「多数」の遺体を回収するための活動に当たっていると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News