トランプ「ロシアが『死者の手』で脅してきた。許せん」

ロシアはウクライナへの攻撃の手を緩めておらず、トランプ氏の一連の発言について、「ロシアへの不満の高まりを反映している」（米紙ワシントン・ポスト）との見方が出ている。トランプ氏は同日、制裁発動の期限までに停戦の合意が成立しない場合、「（ロシアに）制裁を科す」と改めて強調した。

　露側の発言でトランプ氏が強く反応したのが、メドベージェフ氏が７月３１日にＳＮＳで言及した自動核報復システム「デッドハンド（死者の手）」だとみられる。

　デッドハンドは全面核戦争を想定し、米国の先制核攻撃で国家の指導部が全滅した場合、残るミサイルを米国に向けて、ほぼ自動で発射する核兵器の報復システムだ。ソ連からロシアに引き継がれ、配備が継続されているとの見方が強い。