7月31日午後11時頃、秋田県北秋田市上杉の障害者施設「グループホームつつじ」で、入所者の女性(73)がうめき声を上げて倒れているのを、別の入所者が見つけた。
女性はクマに襲われて顔や頭にけがを負い、意識不明という。今年のクマによる人身被害は4人となり、県は注意を呼びかける。
北秋田署の発表によると、施設の防犯カメラに、施設からごみ袋を持ってごみ収集所に向かう女性が、体長1メートルほどのクマのような黒い動物に正面から襲われた様子が映っていたという。
現場は大館能代空港から西に約3キロの雑木林や畑などが広がる地帯。
周辺は1日朝からパトカーが巡回し、警察官が爆竹を鳴らすなど物々しい雰囲気に包まれ、同署員や市職員らが血痕の残る施設近くの路面や階段を調べていた。
施設を運営する「秋田県民生協会」の成田敦常務理事は取材に「利用者の安全を守れなかったのは痛恨の極み」と述べた。
県によると、現場近くでは7月25日、道路脇の側溝を歩く子グマ1頭が目撃されていた。事故を受け、同市は人里に近づくクマの捕獲強化に乗り出す方針を固め、週明けにも関係団体と会議を開くという。
クマ目撃数急増
クマの目撃情報を公開している県のサイト「クマダス(通称)」で今年の目撃件数を見ると、7月までの目撃件数は約2470件で、
24年(964件)や、人身被害が最悪の70人に上った23年(721件)の同時期の倍以上となっている。
特に前年との比較では、1~4月はほぼ同水準で推移していたが、5月に急増。7月は1000件を超え、24年7月(347件)の3倍近くとなった。
県自然保護課の加賀谷一樹課長は「春から市街地での目撃情報が多く、危機感を持っている」と語る。
今年はエサとなるブナの結実予測も「大凶作」の見込みであることから、秋にクマが人里に下りてくることも危惧されるとして注意を呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/02f26c49947c8db86ddd08c4692146b98bda447c
引用元: ・クマに襲われ障害者施設の73歳女性が意識不明…カメラに正面から襲われた様子 [567637504]
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