会社員の夫・茂さん、そして、2人の息子と一緒に暮らしています。長男は24歳、次男は18歳で、2人には重度の知的障害があります。
美佐子さんが悩みは長男の“強度行動障害”
美佐子さんが悩んでいるのは、長男・和樹さんのあまりにも重い障害について。和樹さんは、最重度の知的障害、自閉症、そして、強度行動障害があります。
強度行動障害とは、自閉症の人たちに表れる二次的な障害で、自分の体を、執拗に叩いたりつねったりする、「自傷行為」や、他人を傷つける「他害行為」、物を壊したり、道路に飛び出したりするような、危険な行為など、激しい行動が、さまざまなかたちで表れ、支えるのが極めて難しい障害です。
行動の激しさは、人それぞれですが、思春期の頃に、特に激しくなり、年齢を重ねると徐々に落ち着くとも言われています。
美佐子さんが、和樹さんの行動について、気になり始めたのは、3歳の頃でした。「和樹が、殺虫剤を食べていたので、病院に連れて行き、検査を受けると、おはじきも食べていて、体の中からたくさん出てきたんです。幼い頃から、目を離すことができなかった」と話します。
和樹さんは、衣服や布団を破いて食べたり、母親や弟を叩いたり、噛んだり、食器棚によじ登ったり、壁を叩いて穴をあけたり、物を投げたり壊したりするような、危険な行動を繰り返すのだといいます。すべて、障害があるがゆえの行動で、和樹さんに悪気はありません。
(略)
去年11月のある夜、美佐子さんが、次男の食事を準備して、食べさせていたときに、和樹さんが、1人きりで、家の外に出て行ってしまいました。
和樹さんは、自宅のすぐ近くにある、量販店を訪れていました。販売されている菓子を買い物かごに入れ、レジに並んでいたそうですが、お金を持っておらず、そもそも、支払いの方法がわからないので、気が動転して、パニックになり、着ていた服を、ほぼすべて脱いでしまったのだそうです
和樹さんは、警察に保護されました。和樹さんが、警察に保護されたのは、初めてではありません。これまでにも、自宅を飛び出し、行方不明になるなどして、警察が何度も、保護してくれました。
「何十回、いや、100回近くあるかもしれない。警察に保護された回数は、数え切れない」と、美佐子さんは話します。
警察署で話しをして、いったんは、和樹さんを、精神科のある病院に入院させることになりました。
和樹さんが入院して8ヵ月。現在も、入院中です。美佐子さんは、週に2度、病院を訪問し、和樹さんの下着を持って行ったり、和樹さんが汚した布団をコインランドリーで洗ったりしています。しかし、この8ヵ月、美佐子さんも夫の茂さんも、和樹さんには、一度も面会していません。親の顔を見ると、和樹さんの気持ちが不安定になり、親に手を出す恐れがあるからだといいます。病院側のアドバイスもあって、面会を控えています。
問題は、和樹さんが「退院した後、どこで暮らすのか?」ということ。茂さんは、「世の中の全ての人が息子を見捨てても、自分たちだけは息子を見捨てたくない。もう一度、息子を抱きしめたいんです」と、涙を流しながら、和樹さんへの思いを打ち明けてくれました。
一方の美佐子さんは、「自宅で支えるのは、もう限界です。医療スタッフや専門性の高い職員が支えてくれる“入所施設”に、お任せしたい」と考えています。しかし、奈良県内には、和樹さんを安心して任せることができる入所施設は、満床で、入れません。待機者も多くて、順番待ちをしても、いつになったら入れるのか、わかりません。
詳しくはこちら(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/91f0c3b1b55b9d344e30ec206d8b7b176071322b?page=1
引用元: ・【重度知的障害】「息子を安心して託せる入所施設が欲しい!」 警察に保護されて入院した強度行動障害の息子 もう自宅で支えるのは限界 疲弊する50代の母親 切なる思い
3歳の頃にはおかしいと思ったのにそれからまた産んだってことは
下の子に兄のお世話させるつもりがって感じかな
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