フジテレビがACジャパン差し替えに伴う返金対応を終了 広告収入を下方修正
フジテレビが一連の問題でスポンサー企業に対して今後、CMをACジャパンに差し替えてもCM広告料を返金しない方針を通知していることが分かった。
フジは1月以降、CMをACに差し替えたスポンサー企業に対して返金対応していたが、これを終了して通常に戻す。
フジは元タレントの中居正広氏の問題対応で大きな批判を浴び、多くのスポンサー企業が同社番組でのCM放送を止め、ACに差し替えた。
ただ、各スポンサー企業はフジ側へCM広告料を支払い済み。通常、スポンサー企業の意向でCMをACジャパンに差し替えた場合、CM広告料は返金されない。
フジとしては一連の問題対応で批判を浴びたにもかかわらず、CM広告料は得たままだった。
このため、フジは1月27日、同局で開いた記者会見で、遠藤龍之介副会長(当時)がCMをACに差し替えたスポンサー企業に返金対応していると言及。
遠藤氏は、これは「通常はない」対応だが、一連の問題は「私どもの責任」と認め、返金対応も「極めて当然」と話していた。
フジは同28日付で社長を港浩一氏から清水賢治氏に変えて経営体制を刷新するなど、改革に着手。6月に株主総会を開き、7月に検証番組を放送するなどして再建を図ってきた。
6月以降、トヨタ自動車やサントリーホールディングス、花王、大和ハウス工業、ロッテ、ソフトバンクなどがフジ番組でのCM放送再開や再開予定を発表していた。フジ社員の話。
「会社(フジ)は経営体制を刷新するなどして改革を進めています。今後はスポンサー企業さんにも返金対応せず、通常に戻していきます。CM広告料の返金は会社の経営としても大打撃でした。概算ですが、返金対応に伴う一月(ひとつき)分の減収は70億円ほどと社内で言われていました」
フジ企業広報部に取材を申し込み、各スポンサー企業に対し、返金対応はしないと通知しているのは事実か――などと確認すると、
「個別の契約の詳細に関しては、回答を差し控えさせていただきます。全ての広告主の皆様が安心して出稿頂けるよう、再生・改革に努めてまいります」と回答した。
親会社のフジ・メディア・ホールディングスは7月31日の発表で、2026年3月期連結業績予想で営業損益が120億円の赤字への転落見込みとした。CM広告料減収からの回復が想定を下回った。
トヨタなど大手企業でCM再開や再開予定が増えているが、これらの動きはまだ限定的で、広告収入の見通しは5月の予想から21・2%減の775億円に引き下げた。
引用元: ・【フジテレビ】ACジャパン差し替えに伴う返金対応を終了… トヨタ、サントリー、花王、ロッテなどがCM放送再開や再開予定を発表 [冬月記者★]
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