インド、石油精製会社にロシア産以外の原油を購入する計画策定を指示　トランプ氏はロシアからの購入継続は「罰則を受ける」と投稿

　インドは国内の石油精製会社に対し、ロシア産以外の原油を購入する計画を策定するよう指示したが、
これが最終的にモスクワとの取引縮小を意味することになれば、世界の石油市場に広範囲にわたる影響を及ぼすことになるだろう。

政府は国営原油加工業者に対し、ロシア産原油の供給が停止した場合の代替原油の調達先と量に関する概要を作成するよう指示したと、
事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。
関係者の一人は、この指示はロシア産原油が入手不能になった場合の中国リオプランニングに相当すると述べた。

この要請は、ドナルド・トランプ米大統領が水曜日にソーシャルメディアに投稿した内容が、インドの燃料メーカーを混乱に陥れたことを受けて出された。
トランプ氏は投稿の中で、インドはウクライナ戦争の資金源となったロシアからのエネルギー購入を継続しているため、「罰則」を受けるだろうと述べた。

インドはロシア産原油の重要な需要源であり、もしインドが購入を停止すれば、モスクワは毎月数百万バレルの原油を中国などの買い手に回さざるを得なくなる。
西側諸国による広範な制裁にもかかわらず、これらの国々はロシア産原油が世界に向けてほぼ支障なく供給され続けるよう支援してきた。
今のところインド政府は立場を明らかにしておらず、事情に詳しい関係者によると、政府は依然として状況を評価中で、今後数日間評価を続けるという。

インドの石油精製会社は他国から原油を買おうと競争しており、ロシアからの積み荷の購入を縮小するかもしれないという兆候も見られる。
インドの大手石油精製会社の幹部は、同社は中東とアフリカからの原油調達を増やすよう努める一方で、
今後の進め方については引き続き政府の指示を仰ぐと述べた。
この幹部は、問題の機密性から匿名を条件に、この状況は全く予想外ではなかったものの、コスト増加と利益率の低下につながると述べた。

事情に詳しい複数の関係者によると、製油会社はロシア産ウラル原油を9月積みにする月の予約サイクルをほぼ終えており、
政府からの説明があるまで追加購入する予定はないという。
関係者らはメディアに話す権限がないため、匿名を条件に語った。

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