https://www.yomiuri.co.jp/science/20250730-OYT1T50160/
2025/07/30 15:00
加齢に伴って蓄積する「老化細胞」を糖尿病の治療薬で除去することを狙った国内初の臨床研究を、順天堂大学の南野徹教授らのグループが8月から始めることがわかった。グループは治療薬を患者に投与し、老化細胞が引き金となる病気や機能低下の進行を抑える効果があるか調べる。
老化細胞は細胞分裂を終えた後も死なずに蓄積した細胞で、周囲に炎症を引き起こし、様々な病気の原因になる。南野教授はマウスの実験で、尿への糖の排出を促す糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」が老化細胞を除去して、糖尿病や動脈硬化、虚弱(フレイル)を改善する効果があることを明らかにした。早老症のマウスでは寿命を延ばす効果も確認され、論文が昨年、科学誌「ネイチャー・エイジング」に掲載された。
今回の臨床研究では、65歳以上の心不全、糖尿病、慢性腎臓病の患者50人を対象に、SGLT2阻害薬を既に治療に使っている薬に加えて1年間投与する群と投与しない群に分けて効果を比較する。
グループは老化細胞の除去を通じた効果を期待しているが、人ではマウスと違って老化細胞を直接調べることが難しい。このため患者のDNAの変化から「生物学的年齢」を推定し、体の機能や老化の進み具合を調べる。認知機能やフレイルの変化も確認する。
老化細胞を巡っては食事の量を減らすカロリー制限で蓄積を抑えられることが知られている。チームはSGLT2阻害薬で同様の効果が得られるとみている。
アンチエイジング(老化防止)を目指した研究は世界で加速している。老化細胞の除去はこれまで主に抗がん剤などを使って研究されており、副作用が課題になっていた。南野教授は「糖尿病治療薬は副作用が少ない。老化細胞への効果を人でも慎重に確かめていきたい」と話している。
引用元: ・加齢で蓄積する「老化細胞」糖尿病の治療薬で除去…順天堂大が来月から国内初の臨床研究 [七波羅探題★]
ビタミンCは?
って讀賣の記事か
誤報の可能性を拭いきれないなあ
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