【津波】「夜間に注意報が解除になるとは考えづらい」「天皇海山列で反射して日本に戻ってくる」気象庁が3度目の会見

　気象庁は18時半に津波警報が出ている地域として「北海道太平洋沿岸東部・中部・西部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県」、津波注意報については「上記以外の太平洋沿岸およびオホーツク海、一部日本海側、瀬戸内海」を挙げた。その上で、津波を観測しているため、沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高いところへ避難を、既に避難をしている人は避難の継続を呼びかけた。

　さらに「現在（19時10分）、これらの地域は満潮時刻に差し掛かっている状況だ。状況が解消されたら、現在津波警報を発表している北海道及び東北地方の太平洋沿岸についても津波注意報に切り替えることを考えている」と述べた。なお津波注意報については「現状程度の津波が継続するようであれば夜中に解除するとは考えづらい」とした。

　津波の観測状況については、岩手県の久慈港で1.3メートルの津波を観測しており、また、他の地域でも0.5メートル以上の津波が観測されている地域がかなり多数にのぼっていると伝えた。

　津波の波形については全国的に第一波は周期の長い津波が観測されたが、その後、やや周期が短い、波形がギザギザしているような波形が主になっているとした。

　また会見では、南北2000キロ、水深6000メートルの海底から4000?5000メートルの高さがあるという「天皇海山列」についても以下のように説明された。

「通常、地震が発生して津波が四方八方に広がるが、最初の津波は震源から日本に向けて流れていく。その一方で、天皇海山列で当たって反射してくる津波がある。周期の短い波は天皇海山列に当たって戻って日本に到達してきた津波であると考えられている」

　防災上の留意事項と今後の見通しについては「北海道と東北地方の太平洋沿岸では現在も引き続き津波が観測されている。津波による被害の恐れがあるので、沿岸部や川沿いにいる人はただちに高台、避難ビルなど安全な場所に避難してほしい。また、津波はくり返し襲ってきている。津波が一時的に小さくなっている地域もあるが、再び上昇する可能性もあるので、津波警報が解除されるまでは安全な場所から離れないでほしい。波の推移の見通しは、1952年の地震による津波と現在の津波の観測状況等を踏まえ、少なくとも1日程度津波の高い状態が継続すると見込んでいる。また、今、北海道及び東北地方では満潮時刻を過ぎたあたりとなっているが、津波が満潮時刻と重なると潮位がさらに上がる可能性がある。そのあたりも踏まえてもう少し注意していただきたい」と説明した。
（ABEMA NEWS）

ABEMA TIMES編集部
7/30(水) 20:31配信　ABEMA TIMES
https://news.yahoo.co.jp/articles/81ab229c1471da4a24b4dab285a315947f8d89f9
天皇海山列
https://news.yahoo.co.jp/articles/81ab229c1471da4a24b4dab285a315947f8d89f9/images/000

とりあえず全面運休しようとしたJR東とは異なる様だ