福島市西部の吾妻山麓約60ヘクタールで建設が進むメガソーラー「福島先達山太陽光発電所」を巡り「パネルの反射光がまぶしい」との苦情が行政や住民団体に寄せられている。
約9万5000枚のパネルを設置予定の工事には、森林伐採による景観悪化や土砂災害発生リスクについても市民から懸念の声が上がる。
今月末の完成予定を前に「光害」問題が浮上し、指摘を受けた事業者側は検証を始めた。
「正面から光が差す場所もある。車が子どもをはねたりしたらとんでもない」
福島市内で1日にあった工事の管理業務を担う外資系発電事業「Amp社」(東京)と住民との対話会。
主催した住民団体「先達山を注視する会」の副代表の男性が、パネルが光っている複数枚の写真を示しながら危機感を訴えた。
最初に情報がもたらされたのは県庁だった。東北道上り線を走っていたトラック運転手の男性から昨年9月「吾妻山のパネルの反射光がまぶしくて、危うく事故を起こすところだった。
前方がほとんど見えないほどだった」と電話があった。
市にも今年に入り同様の苦情が複数、寄せられた。市職員が6月上旬、市内の数カ所で調査し「特定の時間帯に反射が起きている」と判断した。
事業者に対し現状を精査し、その結果の報告と対策を求める文書を今月14日付で送った。
注視する会によると、Amp社の担当者は4月、現場の見学会に参加した女性から反射の問題を指摘された際、「検証しているが反射しているという結論は得られていない」と説明していた。
ただ、5月の対話会では再検証を始めたことを明らかにした。
同社によると、パネルは基本的に南を向く。
事業者が県から林地開発許可を得る前に提出した環境影響評価書には「低反射パネルを使用し、配置、角度に配慮し、光害が生じないように努める」と記載されていた。
発電事業者はAmp社などが出資した「AC7合同会社」(東京)。2021年11月に着工した。出力約4万キロワットの発電施設を設ける計画。9月までに商業運転を始める予定。
Amp社の担当者は河北新報の取材に「現段階では答えられる内容をもっていない」と回答した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6c46966b28258792393517bd3e9137652b7a154
引用元: ・「危うく事故を起こすところだった」ドライバーも苦情 メガソーラーのパネル反射で「光害」か [567637504]
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