ジスプロシウムは今年4月、中国が輸出を規制した7種類のレアアースの一つで、半永久的に磁力を持つ「永久磁石」の重要原料だ。中国がほぼ全量を生産しており、医療装備から電気自動車(EV)モーター、風力発電機タービンなど磁石が必要なところには全て使われる。韓国の先端産業に欠かせないため、韓国政府も「10大戦略重要鉱物」の一つに指定している。
中国の重要鉱物輸出統制の動きは鉱物需要の約95%を海外輸入に依存する韓国には致命的だ。韓国の主力産業である半導体、二次電池、EVのいずれもそうした鉱物が必須だ。産業通商資源部関係者は「韓国は主要国に比べ天然鉱物の種類が少ない上、採算性も低く、重要素材を特定国(中国)からの輸入に依存している状況だ」と話した。
中国は韓国政府が2023年に指定した「重要鉱物33種」のうち30種を重要鉱物や輸出規制品目に指定した状態であり、中国の動きが韓国産業界に直ちに影響を及ぼすことになる。対外経済政策研究院による今年5月の報告書によると、韓国産業界で需要が高いレアアースと永久磁石の輸入が制限された場合、韓国では自動車部品で24.2%、二次電池で10.8%の輸出減少が見込まれるなど、大打撃は避けられない見通しだ。
問題は韓国の主力産業が「環境配慮型」に進化すればするほど重要鉱物の需要も高まる点だ。産業通商資源部の分析によると、EVは内燃機関車に比べ6倍、風力発電はガス火力に比べて9倍の鉱物が必要だ。成均館大校政治外交学科の李熙玉(イ・ヒオク)教授は「中国が米国を狙って切った鉱物輸出規制のカードで韓国が被害を受けている。韓中間の交渉で先端産業サプライチェーンの安定を話し合うべきだ」と話した。
朴淳燦(パク・スンチャン)記者、イ・ヨングァン記者
朝鮮日報 2025/07/23 07:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/19/2025071980033.html
引用元: ・【非常事態】中国の輸出規制でレアアース在庫わずか1カ月分、対応に追われる韓国企業 [7/23] [ばーど★]
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