一連の工場閉鎖や店舗閉店の動きは、現在の中国が抱える「内需の低迷」「製造業の過剰生産能力」「外資離れ」という深刻な経済問題を如実に反映しています。
成都市のイトーヨーカ堂金融城店は6月30日に正式閉店となりました。最終日、従業員たちはお辞儀をしながら来店客を見送り、「ありがとうございました。お気をつけてお帰りください」と声をかけました。この光景はSNS上で広く拡散されました。
イトーヨーカ堂はかつて、中国都市部の百貨店小売業のベンチマークとされており、先進的な経営理念、きめ細かな運営管理、高品質な商品によって、多くの消費者に愛されてきました。
特に生鮮食品の取扱いでは、中国のスーパーマーケット業界における最高水準とも言われていました。特に生鮮食品の取扱いでは、中国のスーパーマーケット業界における最高水準とも言われていました。
しかし近年は、北京や成都の店舗数が次々と減少しています。中国での第一号店である成都春熙(しゅんき)店は、2022年末に賃貸契約の終了により閉店を余儀なくされました。北京の店舗数もピーク時の11店舗から1店舗に減少しています。
関係者によれば、イトーヨーカ堂はすでに中国における管理チームを大幅に削減しており、現在は中国市場からの全面撤退を真剣に検討しているとのことです。
成都市民の彭佳(ほう・か)さんは次のように語りました。
「コロナ以降、みんなの購買力は明らかに下がった。また、アメリカの対中制裁が強まり、多くの外資系企業が次々と撤退していった。人々の消費意欲はますます保守的になり、オンラインショッピングに切り替える人が増えている。実店舗は本当に維持できなくなっている」
「どうやってお別れすればいいのか。最初に会ったときのように。もうあなたには会えないと思うと、本当に名残惜しい。やっぱり寂しい。とても寂しい」
7月1日、上汽フォルクスワーゲン南京工場が正式に閉鎖されました。
上汽フォルクスワーゲンは、上海汽車工業集団とドイツのフォルクスワーゲンによる合弁企業で、設立からすでに40年以上が経過しています。本社は上海の安亭鎮(あんていちん)にあります。
南京工場は年間36万台の生産能力を誇り、かつてはパサートやシュコダ・スーパーブといった人気車種の重要な生産拠点でした。全盛期には3000人を超える雇用を支えていましたが、現在は工場内に人影もなく、閑散としています。
同工場の退職者である何(か)さんは、「大紀元」の取材に対し次のように話しました。
「外資系企業は、給与や福利厚生の良さで知られてきた。うちの息子もこの南京工場で何年も働いてきた。実は去年から、工場閉鎖の話はすでに出ていた。
息子は十数年この仕事を頑張ってきたけど、いまの経済状況ではどうしようもない。自動車業界の競争も厳しくて、上汽としても事業縮小でなんとか生き残るしかないだろう」
また、江蘇省の自動車販売員である鐘(しょう)さんは次のように語りました。「南京工場の閉鎖は始まりにすぎない。今は電気自動車の性能がますます向上し、価格も安い。ガソリン車の市場は縮小の一途で、倉庫には売れ残ったガソリン車が山積みな状況だ。合弁ブランドは、中国の新興EVメーカーに生存空間を奪われつつある」
2025年、中国では新卒大学生が1200万人を超える見込みであり、加えて大量の工場労働者が失業していることで、就職市場はかつてないほど逼迫しています。
広東省の対外貿易商会の責任者、仮名「洪湘(こう・しょう)」を名乗る人物は、大紀元の取材に次のように述べました。
「現場の労働者が失業した後、職業転換の能力が低く、再教育の機会も乏しい。これが中国経済の構造的な問題となっている。低価格帯の半導体、照明、LED、電子玩具といった業種は、中国市場から静かに姿を消しつつある」
企業の大量倒産、外資の撤退、若年層の就職難に直面している現状について、洪湘さんは「2025年の『閉鎖ラッシュ』は、恐らくほんの始まりに過ぎないのである」と述べました。
https://www.visiontimesjp.com/?p=49860
https://www.youtube.com/watch?v=rsz_dyRVQFQ
引用元: ・【中国で過去最大の就職難に】2025年新卒大学生1200万人+失業中の工場労働者
日本も他人事じゃない
世界的に人材不足って言うんだから英語圏に働きに出れば良いんじゃないの?
大卒ならかなり稼げる職に就くチャンスあるだろうし
売れなくなったら動かしようがないし
コメント