参院選で自民党が大敗したにもかかわらず石破茂首相(党総裁)が続投を表明したことに批判が噴出している。自民重鎮や、参院選敗北を理由に退陣した橋本龍太郎元首相の当時の秘書官からは辞任論が相次いだ。
自民党の甘利明元幹事長は22日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、石破首相の姿勢についての見解を示した。甘利氏は「これ以上ない低い責任ラインを自ら設定し、それすらクリア出来ない二度の惨敗の果てに『比較第一党の責任』なる珍説で政権にすがろうとする。最後のシンパまで失いますよ」と投稿した。首相は昨年の衆院選では自民、公明両党で過半数、20日投開票の参院選では自公で非改選を合わせた過半数の維持を目標としていたが、いずれも達成できず、衆参両院で少数与党となる事態を招いた。にもかかわらず続投を決め込む首相に対し、甘利氏は警鐘を鳴らした形だ。
橋本氏の首相秘書官を務めた立憲民主党の江田憲司衆院議員は21日、フェイスブックで、首相について「いずれ早い時期にお辞めになると思う」と予測した。理由として、「喫緊の課題が山積しているから、国政に一刻の停滞も許されないとか、政治空白を作るべきではないと言うが、現実問題、実際上、党内の求心力を失った首相が、そういう課題に対応する重要な決定ができるとは到底思えない」と指摘した。「橋本首相が、参院選結果を受けて即断即決で退陣を決め、私も阿吽の呼吸で同じ判断をしたのも、同様の理由からだ」と自身の経験を紹介した。
そのうえで江田氏は「そもそもトップという地位は、いざという時、責任をとるためにもある。衆院選、都議選、参院選と3連敗した執行部が誰一人責任をとらないというのは前代未聞で、それではディシプリン、組織の統制がとれない。これまでもそうだが、石破首相の世間から遊離度合いは尋常ではない」と断じた。
https://www.sankei.com/article/20250722-K7BWOK7J7JFO3NVURDS36CSUOE/
引用元: ・甘利明「『比較第一党の責任』なる珍説で政権にすがろうとする。最後のシンパまで失いますよ」 [897196411]
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