今回は石破茂首相(自民総裁)の大阪での街頭演説に府連の青山繁晴会長が反発するなど、独自の路線で党勢の回復に取り組んだだけに、府連内には党本部との間に深い溝だけが残った。
「出遅れというか、時間がないと感じていたのは事実だ」
大阪選挙区から参院選に臨んだ自民新人の柳本顕氏(51)は敗戦の弁の中で選挙戦をそう振り返った。
柳本氏の擁立を巡っては、公募を求める府連と現職を推す党本部が対立。現職が体調不良で出馬を見送ったことで公募が進み柳本氏が選ばれたが、公示日まで1カ月を切った6月中旬のことだった。
準備不足が否めないまま突入した選挙戦では、石破首相が消費税の減税に否定的な考えを示し、対中国外交で「弱腰」との非難が上がる。
選挙中、柳本氏に伴走した青山氏は「本来の支持者が、甘く見ても4割程度しかついてこなかった」と振り返る。
苦戦を強いられる中、終盤に勢いづく場面もあった。青山氏が16日に来阪した石破首相の街頭演説を「積み上げた票が崩される」とボイコット、柳本氏も首相の前で「減税に取り組む」と明言したときだ。
青山氏は「自民党の岩盤支持層がこれだけはがれた中で、最後まで競り合いよく踏ん張った」と柳本氏をねぎらいつつ、少しずつ票が戻っていると手応えを感じただけに、
「(選挙戦が)あと3日あれば」と悔しさをにじませた。
こうした青山氏の言動には、府連内に「やりすぎだ」と見る向きもある。一方で「長年党員だった支持者から『今回ばかりは別の党へ入れた』と言われた。首相が石破さんじゃなければ結果は違っていた」と恨み節も聞かれた。
https://www.sankei.com/article/20250721-PYA3VJF36FPLPH3WY5KSJMUMFQ/?outputType=theme_election2025
引用元: ・【27年ぶり議席逃した大阪自民が恨み節】「長年党員だった支持者から『今回ばかりは別の党へ入れた』と言われた、首相が石破さんじゃなければ結果は違っていた」
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