https://www.j-cast.com/2025/07/19506092.html?p=all
2025.07.19 11:30 経済班
「最近、ローソンで『店内での写真・動画の撮影はご遠慮ください』というアナウンスが流れるようになった」──。これに対し、視覚障害を持つ利用客が不安を覚えているとして、Xで体験談が話題になっている。
弱視のため、スマホで商品を撮影・拡大表示することで視覚情報を補う必要があり、予め店側に許可を得たとしても他の客とトラブルになりうると懸念している。同社に見解を聞いた。
「見えにくいものを拡大して見ているだけ」
先天性の弱視だというXユーザー・シュライン(@shrine0601)さんが2025年7月16日、冒頭のように投稿した。具体的には、ローソンでおにぎりの種類を確認するために写真を撮り、画像を大きくして見ることが多々あるとして「こうしたアナウンスがあると、さらにやりづらくなってしまう」と訴えている。
スマホカメラの使用をめぐっては、かつて、撮影禁止を掲げる美術館で「周囲の人とトラブルになった」経験があるという。「実はそのとき、事前に学芸員さんから許可をもらっていたのだが、見た目だけでは事情が伝わらないのだろう」と振り返り、行きつけのローソンでも同様の出来事が起きるのではないかと不安を吐露した。続けて、
「だから、白杖をついた人がカメラを使っていても、それは『撮影』ではなく、見えにくいものを拡大して見ているだけかもしれません。そんな場面を見かけたら、どうかそっと見守っていただけたら嬉しいです」
と呼びかけ、ローソンには「アナウンスに一言添えていただいたり、こうしたケースがあることを店員の方にも周知していただけますと、大変ありがたいです」と伝えている。
「プライバシー保護の観点から」全国の店舗で禁じている
シュラインさんはその後の投稿で、正確にはiPhoneの拡大鏡アプリを使い、画像保存はしていないとも補足した。撮影が目的ではなく、あくまでも見る手段だとして、「視覚に障害のある私にとって、カメラは”目の代わり”なのです」「『カメラを構える=撮影』と捉えられてしまう現状が、少しでも変われば」などと理解を求めている。
先の投稿は7900件超の「いいね」を集め、弱視や老眼などで目が見えにくいユーザーからの共感が相次いだほか、「なるほど、スマホを通して見たほうが判別しやすい方もいらっしゃるんだ……」「勉強になる」「毎回○○だからって伝える事が嫌な人もいるだろうから、こちら側が理解してあげようって思うな」などと寄り添う声も広がっている。
店の現状について、ローソン広報部は18日にJ-CASTニュースの取材へ応じ、
「店内の無断撮影でトラブルになることもあり、他のお客様や従業員のプライバシー保護の観点から店内での写真・動画の撮影をご遠慮いただく旨、全国の店舗でアナウンスをしています」
と答えた。一方、バリアフリーに関しては「聴覚障がいの方に向けたレジでの『指差しシート』の設置や、障がいをお持ちの方へのお買い物のサポートの方法を店舗マニュアルに記載し店舗に周知をするなど、全てのお客様にご不自由なくお買い物をして頂ける環境つくりを目指しています」と、これまでの取り組みを紹介した。
そのうえで、「本件については視覚障がいをお持ちの方にご不便にならないよう、アナウンス内容の変更も含め今後対応を検討してまいります」としている。
※関連スレ
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https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1680888236/
引用元: ・ローソン「撮影禁止」の声に…弱視の客が明かした不安 広報「不便にならないよう対応検討」 [少考さん★]
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