海外にルーツを持つ選手の活躍は、日本のスポーツ界では珍しいことではない。米プロ野球(MLB)サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手(38)は、イラン人の父親から受け継いだ屈強な体で剛速球を繰り出し、高校時代から注目を集めていた。日本の舞台で活躍した後にメジャーに渡って5度もオールスターに選ばれたスーパースターだ。また、アジア人として初めてテニスの全豪オープンや全米オープンなど4大大会で4度の優勝を果たした大坂なおみ(27)もハイチ出身の父親を持つ。最近では日本テニス界の有望株のほとんどが大坂をロールモデルにするなど、日本にテニスブームを起こした立役者とされている。他にも米プロバスケットボール(NBA)の名門ロサンゼルス・レイカーズのフォワード八村塁(27)など、2010年代後半から、日本が誇る世界的なスポーツスターには海外ルーツの選手が非常に多い。
■激しいハーフ選手の獲得合戦
日本でハーフのスポーツ選手の活躍が目立ってきた理由は何だろうか。まずは、日本はハーフの人口そのものが多い。厚生労働省の最新集計によると、日本の全人口(約1億2500万人)のうち2%がハーフだ。日本が目覚ましい経済成長を遂げていた1980年代前後に経済・産業の分野を中心に海外との交流が活発になり、移住者の流入が本格化した影響だ。
さらに、ジュニア世代から体系的にスポーツ選手を育成する日本特有の「部活」文化が、ハーフの活躍できる場を広げているという分析もある。部活とは、生徒たちが学業とは別にスポーツのサークルに参加するもので、毎年入学シーズンになるとスポーツの競技別に体格のいい新入生を狙った獲得合戦が繰り広げられる。同年代より背が高く運動神経もいいハーフの生徒は、どの部活にとっても「獲得優先順位ナンバー1」だ。今回のE-1選手権で活躍したハーフの3選手も皆、小学生のときから部活(クラブ活動)でサッカーを始めた。
両親の国籍を両方とも保持した状態で、まだどちらの国の代表チームに所属するか決めていないハーフの有望選手に対しては、政府や協会レベルで全方面から勧誘活動を展開する。日本サッカー協会(JFA)は昨年、スペイン・サッカーの名門FCバルセロナでプレーしていたアルゼンチン系DF高橋仁胡(19)を日本代表に入れようとスペインに何度も渡って説得した。ラグビーなどの非人気競技の協会などは、日系が多いブラジルなどに代表チーム勧誘用のスカウトを派遣するケースもある。
■「ルーツではなく実力で選抜」
西洋に比べて相対的に閉鎖的な民族性を持つ日本でハーフの選手たちの活躍が目立つのは、スポーツに限っては「実力主義」が優先されるためとの分析もある。日本人の社会学者、下地ローレンス吉孝氏は英紙ガーディアンに対し「スポーツは、ハーフが日本社会に溶け込める最も良い手段」と述べた。サッカー日本代表の森保一監督は、ハーフの選手を抜てきすることについて「選手のルーツがどこかというのは重要ではない」と述べた。
韓国でも実力を証明するハーフの選手が増えている。米国系の女子サッカー選手、ケイシー・ユジン・フェア(18)は2023年に韓国代表としてプレーし、ナイジェリア系のナマディ・ジョエル・ジン(19)は昨年、男子陸上100メートルで圧倒的な差を付けて高校新記録(10秒3)をたたき出し、韓国陸上界のホープに躍り出た。NBAがアジア太平洋地域で先月主催した「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」で竜山高を優勝に導いた英国系のエディ・ダニエル(18)は、大学バスケではプレーせず韓国プロバスケットボールのソウルSKナイツへの入団を決めた。
キム・ドンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/19/2025071980019.html
引用元: ・【朝鮮日報】圧倒される韓国サッカー、日本スポーツ界にはなぜ海外ルーツのスター選手が多いのか [7/19] [昆虫図鑑★]
もう試合にすら出れないだろ
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