結党は2020年4月。現在代表を務める神谷(かみや)宗幣(そうへい)氏や、衆院議員として日本維新の会などで活動した松田学氏ら5人がメンバーだった。
福井県高浜町生まれの神谷氏は、07年に大阪府吹田市の市議選で初当選。無所属として活動した後、12年の衆院選で自民党から公認を受けて大阪13区(東大阪市)に立候補したが、落選した。
その後はインターネット上で「学校やマスメディアでは聞けない情報」(神谷氏)を発信する場を次々立ち上げた。13年に現在も続くユーチューブのチャンネルを、18年にはネットとリアルを組み合わせた講座「イシキカイカク大学」も始めた。
「この世を支配する『裏の力』の存在を知る」 「ヤマトごころ復活…宇宙意識の覚醒」 「ヒトラーは本当に巨悪だったのか」 「遺伝子が喜ぶ食事とマインドセット」――。ホームページ上で確認できる授業内容は、国内外の歴史から健康・医療、精神世界に関するものまで多岐にわたる。
この講座のようにネットを介して集まった人々が横につながるスタイルは、急速に支持を拡大している今の姿と重なる、と見る元参政党関係者もいる。
参政党が国政進出を果たしたのは22年夏の参院選だった。直前の同年6月に神谷氏を編著者として出版された冊子「参政党Q&Aブック基礎編」には、「莫大(ばくだい)な利益獲得を目的とするあの勢力がコロナ禍の恐怖を過剰に煽(あお)るために、盛んにマスク着用を呼びかけている」との記述がある。
「あの勢力」とは「ユダヤ系の国際金融資本を中心とする複数の組織の総称」と説明。「欧米社会を実質的に支配して、数百年前から日本を標的にしている」と主張した。
結党前から支持者集めの原動力となってきたネット上では、当時と地続きな主張も垣間見える。
ネット上では「影の政府」の存在に言及
5月末、神谷氏はユーチューブチャンネルで「支配層たちの陰謀の終焉(しゅうえん)」と題してジャーナリストの山口敬之氏と対談する動画を公開した。
その中で、米国のトランプ大統領の支持者の間で広がった「ディープステート(影の政府)」という言葉を盛んに取り上げた。
政財界の特権階層やメディアが秘密裏に社会を動かしている、という「陰謀論」を背景にした考え方だ。
山口氏はトランプ氏が唱える「ディープステート」の考え方を他の政党は「なかったことにしている」と主張。「彼らが1番恐れているのは、ディープステートに正面から立ち向かう政党。参政党にとっては大チャンス」と持ち上げた。
神谷氏も「我々は今までも(ディープステートについて)言ってきたので、より強く言えばいいだけ」と応じた。
一方で神谷氏は「言わないといけないけど、言い過ぎるとアンチ勢力がいっぱい出てくることになるから、分かるところからまずやっていきましょう、と党員に周知している」と口にした。
「なかなか加減が難しい。メディア、医療界、農業界、霞が関、各分野にディープステートがいますので」
https://www.asahi.com/articles/AST7H1CH9T7HUTIL008M.html
引用元: ・【朝日新聞】参政党・神谷宗幣代表が秘密裏に社会動かす影の政府の存在に言及 「メディア、医療界、農業界、霞が関、各分野にディープステートがいます」
ロシアによる情報操作も調べろよ
聞かんでも分かる
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