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2025年7月14日 04:40
【酷暑の陣!参院選2025】選挙戦ラストサンデーを迎えた13日、比例代表に社民党から立候補したタレントのラサール石井氏(69)が東京・JR亀有駅前で街頭演説を行った。亀有といえば、主人公の声優を務めたアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のゆかりの地。ただ、アニメ名や主人公などの関連ワードは一切発することなく、別の作品のタイトルを使って支持を呼びかけた。
強い日差しが降り注ぐ正午過ぎ。自身が声を担当した主人公の両津勘吉と「ようこそ亀有へ」の文字が描かれた看板の眼前のお立ち台に登壇。連日の演説の影響か、かすれた声だったが「葛飾の皆さん、亀有の皆さん、ラサール石井が亀有にやってまいりました」と元気良くあいさつすると、約100人の聴衆から「いえーい」の歓声と拍手が起こった。
「みんなが少しずつ我慢して弱い者を助ける。それが下町の心じゃないですか」と、消費税廃止や排外主義への反対を訴えた。亀有での演説は初。「手応えはとても良かった」と自信をのぞかせた。
公示日の3日、報道陣に亀有入りの予定を聞かれると「今、両さんの声なんて出したらフジテレビや集英社に怒られちゃうんじゃないかな」と、同アニメの放送局や漫画の出版社を挙げ、迷っている様子だった。それが一転、ラストサンデーに“聖地”入り。「こち亀」を意識しての判断か質問されると「そういう意味も含んでいます」とし、話題づくりを優先したようだ。
亀有での演説を告知した12日には、SNS上で「こち亀を政治に利用するな」「それは悪手」などと批判的な声も上がった。そのためか、この日の演説では「こち亀」「両津」などタイトルや主人公、登場人物などのワードは一切使わず、タイトルに含まれる「葛飾」と「亀有」の地名を発しただけ。陣営は「作品に対してのこちらの配慮」と説明した。
「こち亀」に触れない代わりに飛び出したのが、同じ「週刊少年ジャンプ」で連載中でフジテレビでアニメ放送中の「ONE PIECE」だ。「この国は船。乗組員は皆さん。社民党だからといって舵(かじ)を左に切ったりしません。もちろん右にも切りません」と切り出すと「真っすぐ“ワン”に向かって、皆さんと進んでいこうじゃありませんか」と呼びかけた。
今回の選挙で3人以上の当選か全国で得票率2%を達成しなければ政党要件が満たせなくなる社民党。石井氏が救世主となるか、注目される。(塩野 遥寿)
引用元: ・ラサール石井氏 社民の救世主におれはなるっ こちら葛飾区亀有駅前で演説 参院選ラストサンデー [少考さん★]
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