この言説を受けてか、交流サイト(SNS)には「警告すれば街頭演説への自由妨害容疑で私人逮捕できる」との趣旨の投稿も複数確認された。だが、この行為はリスクをはらむ。
「公選法見て」
「アンチの方は大きな声を出すのはやめてください。このままでは演説を中止せざるを得ない」「今から3回警告します。なぜ3回かっていうと公職選挙法を見てください」
6月14日、兵庫県尼崎市の塚口駅。政治団体「NHK党」の斉藤健一郎参院議員が選挙カーの上からマイクで聴衆に呼びかけた。N党から市議選に立候補した福井完樹氏の街頭演説での一幕だ。
市議選最終日で、N党の活動に疑義を呈する「カウンター」と呼ばれる人たちも複数集まっていた。その約10分後、応援に駆け付けた党首の立花孝志氏が選挙カーに上ると、拍手とともに「帰れ」とのコールも響き、騒然とした雰囲気に包まれた。
立花氏は「大きな声で妨害したら逮捕する。これ警告ですよ」と度々告げ、「ウソツキ」とのコールが起きると、カウンターの男性1人について「『私人逮捕』して」とメンバーに指示。メンバーは男性の首付近に腕を回して身体を拘束した。男性はその場にいた警察官と現場を離れた。
「逮捕成立せず」と一転
通常、容疑者を拘束できるのは捜査機関に限られるが、現行犯の場合は民間人でも逮捕でき、「常人逮捕」あるいは「私人逮捕」と呼ばれる。刑事訴訟法に定められており、民間人が現行犯逮捕した場合は、直ちに検察官か警察官などに引き渡さなければならない。
立花氏は現場では「私人逮捕した」と述べていたが、同日夜のユーチューブの配信では「私人逮捕が成立していなかった」と報告。「(警察は)口頭での選挙運動の妨害は自由妨害罪に当たらないという考えのようだ」などと話した。(以下ソースで)
毎日新聞 2025/7/11 17:00(最終更新 7/11 18:06)
https://mainichi.jp/articles/20250710/k00/00m/010/229000c
引用元: ・【ファクトチェック】演説で「ヤジを3回警告されたら公選法違反」は誤り N党発信 [蚤の市★]
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