小泉氏が意見交換会で問題視したことがあった。それは、JA側が自民党の国会議員らに対して、農政関連の陳情を集中的に行う年2回の「全国一斉要請活動」。冗談混じりに次のような感想を漏らした。
「ああいうの、やめたほうがいいよ(笑)」
JAの古くさい慣習はもうこりごりだといった雰囲気だった。そして「今の農協の組織はおかしい」などと持論を展開する小泉氏は、全青協が持参した政策・方針集「ポリシーブック」についてもこう語った。
「ポリシーブックを持ってきても、読まないよ。そもそも、今回の意見公開もさ、JA本体の人たちに言われて、あなたたちは来たんでしょう?」
この言い草には、さすがの青年協側も反論した。
「いや、僕たちは、農協の若手の集まりで、独自できています。全中とは別です」
自民党農林部会長を経験した小泉氏なら、別組織ということは知っていてしかるべきだったが……。
そして意見交換会では、同世代の若手農家を前に、小泉氏がこんなことを語る場面もあった。
「農業を嫌々やっているわけじゃないよね? きみたち農家は世襲?」
青年協側は、
「僕たちは世襲どうこうじゃなく、なりわいとしてやっている」
と、説明。すると、小泉氏は。
「僕もそうだ! 世襲で全部引き継いでいるわけじゃなくて、イチからやっている。やりとげる政治をやっている」
と語ったという。
今の農業は古い、農協のあり方もおかしい、今こそ新しい農業への構造改革が必要だ―。
そんなドラスチックな変化を求める進次郎氏の主張に対し、前出の農協関係者は嘆息する。
「小泉さんの発想は、都市部の人が単純に考えるような典型的な農業の経営化で、実態に合っていないのが気になります。稼げる農業というのは全体のごく一部で、普通に主食米を作っている農家がいて、日本のコメ生産は成り立っています。果たしてそこを理解しているのか。小泉さんの話を聞いていると、天候や湿度が管理できて、そりゃ太陽の機嫌がとれればいいけど……と思うような話ばかりです」
引用元: ・「きみたち農家は世襲?」小泉進次郎が若手農家との意見交換会で見せた「あまりにも挑発的な態度」 [バイト歴50年★]
「ナナヒカリ」
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