なぜ少子化が止まらないのか。福厳寺住職の大愚元勝さんは「若者が経済的に安定していないからだという意見があるが、戦前を生きた日本人のほとんどは、今を生きる日本人よりずっとずっと貧しかったのに結婚し、子供を育てていた」という
■昭和時代は子育て支援制度なんてなかった
私は葬儀の後、お墓や、四十九日の日程などの決め事、相談なども含めて、必ず遺族の方々に時間をとっていただき、遺族へのヒヤリングを続けてきた。例えば、ある家のご主人が亡くなったとすると、奥さまにご主人の生い立ちや奥様との出会い、結婚後の生き様や子供のことなどを、時間をかけて傾聴するのだ。
その中で見えてきたことの一つは、高齢な人ほど、結婚したときの年齢が若く、子供の数も多いこと。3、4人はざらで、中には6人以上の方々もいる。
彼らのほとんどは、結婚したとき裕福ではなかった。
彼らの時代は「子育て支援制度」など、皆無であった。
お金はないけれども、夫婦で協力して、一所懸命働いて、何とか生き抜いてきた。
■「経済的に安定した時期などなかった」
あるおばあちゃんから聞いた話は、今でも忘れない。32歳の時、戦争で夫を失い、残された5人の子供を一人で育て上げた彼女は、人生を振り返って言う。「結婚前も、結婚当初も、子育て中も、経済的に安定した時期など、一度もなかった。でも、子供たちがおったからここまで頑張れた……」と。
■家族ができたからこそ、何とかする
現代に生きる若者ばかりが経済的に余裕がないのかといえば、そうではない。戦後の高度成長期に育った世代と比較すれば、確かに今は右肩上がりに給与が増える時代ではないが、戦前を生きた日本人のほとんどは、現代社会に生きる日本人よりずっとずっと貧しかった。
■若者の不安を煽るマスコミ、SNS
主な原因は、マスコミ、SNSなどだ。
高度に充実した子育て支援があり、経済的に豊かで、人格的に優れ、自己肯定感に溢れ、完璧な状態にならなければ、結婚もできないし、子供も育てられない。しかし、落ち着いて歴史を振り返ってみて欲しい。古今東西、そんな時代があったためしはないし、そんな個人もいたためしがない。
もし「経済的、精神的な不安が原因で結婚や子育てができない」が真実だとすれば、私たちの多くは生まれてきていないだろう。
結婚や子育てに後ろ向きな若者に、鎌倉時代の禅僧、道元が「小児現成(しょうにげんじょう)」という言葉を残している。
詳細はソース 2025/7/9
https://news.nifty.com/article/magazine/12179-4286606/
引用元: ・福厳寺住職「昭和時代は今より貧しく、子育て支援制度なんてなかったが、人々は結婚し、子供も多く産まれていた。SNSが少子化の原因」 [お断り★]
税金払え
地域で育てる的なノリがあった
コメント